2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18320074
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Research Institution | The National Institute for Japanese Language |
Principal Investigator |
大西 拓一郎 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 主任研究員 (30213797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 精一 富山大学, 人文学部, 助教授 (90303198)
大西 宏治 富山大学, 人文学部, 助教授 (10324443)
鳥谷 善史 天理大学, 文学部, 講師 (30412133)
松丸 真大 大阪大学, 文学研究科, 助手 (30379218)
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Keywords | 地理情報システム / GIS / 言語地理学 / 方言分布 / 言語内地理情報 / 言語外地理情報 / オーバーレイ |
Research Abstract |
1.研究の目的 本研究は,方言情報を地理情報システム(Geographical Information System : GIS)に組み込むことにより,諸種の地理情報と方言分布を総合的に分析する方法を構築し,言語地理学を新たな方向に展開させることを目的とするものである。 2.研究実施状況 初年度にあたる本年度(H18年度)は,研究全体の基盤形成を中心に研究を進めた。 (1)研究打ち合わせ a.新しい言語地理学の方向性の確認,b.GISに関する基礎的知識の獲得,c.GISの導入方法の検討,d.GIS利用上の問題点の洗い出しと対策を討議した。 (2)方言データの作成・収集 言語内情報に関して,a.方言データの地理情報化に着手するとともに,b.新規方言データの調査・収集を検討した。 (3)言語外地理情報の獲得 言語外地理情報の獲得に関して,情報の整理を行った。 (4)関連プログラムの開発 a.インターフェースの開発とb.地理座標フォーマットの統一を検討した。 (5)分析 方言地理情報と言語外地理情報のオーバーレイ(重ね合わせ)や言語外情報に基づくバッファリング(重複距離面積等の解析)を中心に分析を進め,利用に有効な情報の選択などを考察した。 (6)成果報告 学会・各種研究会・研究集会等で分析結果を報告し,GISを基盤とした言語地理学の有効性のアピールを開始した。 (7)知見の共有化 得られる知見を共有化するために,a.代表・分担者間のMLを開設し,b.HPの作成を検討した。
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