2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本語学習者のための多言語版辞書ツールの開発とその評価
Project/Area Number |
18320083
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
川村 よし子 Tokyo International University, 言語コミュニケーション学部, 教授 (40214704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 ジュイス 東京国際大学, 経済学部, 准教授 (90275800)
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Keywords | 教材。教具論 / 第二言語教育 / 異文化コミュニケーション / 対照言語研究 / 母語教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、世界各国の日本語教育者・研究者との共同作業によって、日本語学習者が必要としている各言語版の日本語辞書を作りあげる編集システムの構築にある。平成19年度においては、日日および多言語版日本語辞書編集システムを利用した辞書の編集作業を継続するともに、複合語(文型)検索ツールの開発および運用実験を行った。詳細は次のとおりである。 1.日日辞書の編集 基本語に加えて親密度および頻度の高い語を登録し、日日辞書編集システムを用いた編集作業を行った。システムは、読み、アクセント、品詞、意味のほかに、ローマ字表記、文体、専門分野、語源、複合語、用法、例文等、日本語学習者にとって不可欠な情報を多元的に管理している。 2.各言語版日本語辞書編集システムの編集作業および運用実験 各言語版の日本語辞書編集システムを利用して各言語版の編集作業及び運用実験を行った。運用実験の結果明らかになった問題点に関してはシステムの改良および辞書情報の修正を行った。辞書としては、英語、ベトナム語、ブルガリア語、トルコ語、韓国語,ドイツ語,スペイン語,ポルトガル語,マレー語,マラティ語、チェコ語、スロヴェニア語、中国語、タガログ語、タイ語版日本語辞書の編集が開始されている。 3.複合語検索ツールβ版の開発 複合語(文型)検索ツールは、文型形態素列をパターンマッチングにより抽出し『日本語文型辞典』の辞書情報とリンクして表示するシステムである。現在運用実験を継続的に行っている。
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