2006 Fiscal Year Annual Research Report
多様な大学環境における英語eラーニングの効果とラーニングマネージメントの研究
Project/Area Number |
18320090
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
青木 信之 広島市立大学, 国際学部, 教授 (80202472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳見 道夫 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (90099755)
奥村 義博 松山大学, 人文学部, 教授 (80152437)
前田 啓朗 広島大学, 外国語教育センター, 助教授 (10335698)
渡辺 智恵 広島市立大学, 国際学部, 助教授 (80275396)
能登原 祥之 比治山大学, 現代文化学部, 助教授 (70300613)
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Keywords | eラーニング / 英語教育 / 集中学習 / ブレンディング / 学習履歴 / 動機づけ |
Research Abstract |
2006年7月21日(金)に、研究代表校である広島市立大学において、広島大学、九州大学、比治山大学、松山大学の共同研究校すべてが集まり、第1回研究会を開催した。その中で、科研申請書に基づき、2006年度後期における各大学における英語eラーニングの仕様や事前事後アンケートについて打ち合わせを行った。そして、その結果については、後期が終わった時点で、第2回研究会を開催し、報告することとした。 2007年3月7日には、共同研究校のひとつである松山大学において、第2回研究会を開催した。共同研究校の5校のほか、同様の英語eラーニングシステムを利用している立命館大学、広島修道大学も交えて、それぞれの大学での実施結果や、その分析を報告した。 事後テストの結果が出揃っていない大学もあったが、事前事後と右肩上がりの大学がある一方で、ほとんど変化のみられなかった大学もみられた。特に教材量が多いだけに、いかに学生の動機を維持するかという点について、それぞれの大学が腐心していることが報告された。 とりわけ、プログラム終了間際の駆け込み学習が大きな課題となることが明らかになった。それは、約8週間から12週間におけるプログラムで、最後の1週間に大量に消化する学生が多く存在するという問題である。この点については、広島市立大学が、2週間ごとにテストをeラーニングに組み入れるなどの工夫を行っているとの報告があり、その結果、同大学の学生については、右肩上がりの結果となっているとのことであった。 また、教師と学生とのメ-ル等でのやりとりが、直接英語力の向上には結びつかなくとも、動機づけにつながり、それがアクセス率や消化率に影響するとの報告が、広島大学や比治山大学からなされた。 そのほか、ログインの際に最終ログイン日時を表示する機能や、学習者側にアクセスログと学習時間に関する作業記録を示す機能をつければ動機の維持につながるなどの、システム改善に関する提案もあった。 また、このeラーニングをきっかけに、その後、どの程度、継続して学習をおこなっているかや、eラーニングによる学習を終えた後、どのように学力が低下していくかについても追跡調査が必要との声があった。
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