2008 Fiscal Year Annual Research Report
多様な大学環境における英語eラーニングの効果とラーニングマネージメントの研究
Project/Area Number |
18320090
|
Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
青木 信之 Hiroshima City University, 国際学部, 教授 (80202472)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳見 道夫 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (90099755)
前田 啓朗 広島大学, 外国語教育センター, 准教授 (10335698)
渡辺 智恵 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (80275396)
能登原 祥之 比治山大学, 現代文化学部, 准教授 (70300613)
池上 真人 松山大学, 経営学部, 准教授 (60420759)
|
Keywords | 英語教育 / eラーニング / ラーニングマネージメント |
Research Abstract |
平成20年度は、広島市立大学で開発したeラーニングシステムIntensive English Training on the Web (IETW)を用いた授業を各大学の前期及び後期において再び実践し、履修者の学習データや事前・事後に実施したTOEICデータを収集した。平成19年度のデータ分析により、学習環境の違いに関わらず、教材の消化率が高い学習者がより大きな学習効果を上げているということが明らかになったことから、教材消化率ごとに学習成果(標準テストの結果)がどのように異なるのかを分析に含めることとした。その結果、教材消化率だけでなく、学習時間も学習効果に大きな影響を与えていることも明らかになった。教材消化率が高く、学習時間も多い学習者の学習成果が最も大きく、逆に、教材消化率が低く、学習時間も短い学習者の学習成果が小さいことが判明した。さらに、教材消化率は高いが、学習時間が短い学習者の学習成果も、教材消化率が低く学習時間も短い学習者と同様に小さいこともわかった。このような学習者は、「クリック&ゴー」を繰り返して教材消化ノルマをこなすことのみに終始しているようであり、本当の意味の学習が行われていないものと思われる。eラーニングでは、ラーニングマネージメントシステム(LMS)に残る学習ログのみが、学習者の学習の様子を知る手がかりとなるが、学習者がどの程度真面目に学習に取り組んだかを知るには、教材消化率だけでは不十分であることが改めて明らかになった。この点が平成20年度の研究における最も重要な研究成果であり、最も意義深い点である。
|
Research Products
(4 results)