2006 Fiscal Year Annual Research Report
持続可能な未来のための異文化コミュニケーション学ー明日の国際理解教育への試案
Project/Area Number |
18320092
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
鳥飼 玖美子 立教大学, 経営学部, 教授 (80219360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久米 昭元 立教大学, 経営学部, 教授 (50131199)
平賀 正子 立教大学, 社会学部, 教授 (90199050)
野田 研一 立教大学, 経営学部, 教授 (60145969)
阿部 治 立教大学, 社会学部, 教授 (60184206)
小山 亘 立教大学, 文学部, 助教授 (30366942)
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Keywords | 持続可能な未来 / 異文化コミュニケーション / 言語コミュニケーション / 環境コミュニケーション / 語用論 / 通訳翻訳 / 言語教育 / 文化接触 |
Research Abstract |
「持続可能な未来のための異文化コミュニケーション学」はコミュニケーション概念を中核に自然科学と文化系の研究とを接合するという枠組へ向けて構築される。本年度は各自の専門分野における基礎研究を主として行った。「環境、文化、言語をつなぐコミュニケーション学の理論的枠組みの構築」を担当する小山亘は、環境系と言語・文化系の研究を理論的に接合するための鍵を言語人類学や記号論の知見などに基づいて模索し、この概念を用いてどのように研究・教育を行っていくか、大まかな概略を研究した。「日本における対外接触の現状と課題及び異文化コミュニケーション論の再構築」を担当する久米昭元は、異文化コミュニケーション摩擦事例の収集と分析を中心に研究を行った。「異文化コミュニケーションへの語用論的アプローチ」を担当する平賀正子は、語用論の枠組みを広げ行動実践の理論として位置づけるための基礎研究及びデータ収集を行い、暗黙の文化的・社会的前提を記述し説明するための実践理論モデルの構築を行った。「環境コミュニケーションに関する理論研究」を担当する野田研一は、環境コミュニケーション関係の文献収集を主として行い、コミュニケーションの視点からの交感論の再定義、動物他者論の研究、日本近代文学における風景表象等の問題を研究した。「持続可能な未来への環境教育(ESD)」を専門とする阿部治は、主としてネットワーク構築を担当した。06年9月ヨーロッパ環境会議、07年3月「持続可能性のための教育」オーストラリア研究所(ARIES)にて、ESD研究における課題および連携の可能性について検討した。研究代表者である鳥飼玖美子は「言語教育及び通訳翻訳の観点からの持続可能な未来へ向けての言語コミュニケーション」を担当。多言語状況における言語教育について資料を収集し、日本における通訳翻訳の歴史及び現状と課題を整理したものを日本語・英語でまとめた.
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Research Products
(8 results)