2007 Fiscal Year Annual Research Report
持続可能な未来のための異文化コミュニケーション学-明日の国際理解教育への試案
Project/Area Number |
18320092
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
鳥飼 玖美子 Rikkyo University, 経営学部, 教授 (80219360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久米 昭元 立教大学, 経営学部, 教授 (50131199)
平賀 正子 立教大学, 社会学部, 教授 (90199050)
野田 研一 立教大学, 営業学部, 教授 (60145969)
阿部 治 立教大学, 社会学部, 教授 (60184206)
小山 亘 立教大学, 文学部, 准教授 (30366942)
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Keywords | 持続可能な未来 / 異文化コミュニケーション / 言語コミュニケーション / 環境コミュニケーション / 語用論 / 通訳翻訳 / 国際理解教育 / 文化接触 |
Research Abstract |
「持続可能な未来のための異文化コミュニケーション学」はコミュニケーション概念を中核に自然科学と文化系の研究とを接合するという枠組へ向けて構築される。本年度は各自の専門分野における研究を軸としつつ,実際の高校生フォーラムに協力することで実態調査を行った。 平成19年度11月14日(水)「第一回埼玉県高校生世界円卓会議」(会場:大宮ソニックシテイ国際会議室;協力:JICA国際協力機構,JF国際交流基金,埼玉県国際交流協会他)の開催にあたっては,立教大学異文化コミュニケーション研究科が全面的に協力した。準備段階から研究代表者である鳥飼玖美子がアドバイザーバーとして密に関わり,当日も埼玉県各高校からの日本人生徒及び世界各国からの留学生による英語でのディスカッションの司会進行を担当した。本円卓会議は,国際協力という大きなテーマのもとに,「異文化理解」「環境問題」「食料問題」の3テーマについて13:30から4時間強にわたり高校生が話し合ったもので,本研究テーマと合致する内容であった。参加者は日本人高校生50名(加えてギャラリー参加が約50名),留学生は15力国から20名が参加した。 「環境コミュニケーションに関する理論研究」を担当する野田研一は,国際学会実行委員としてASLE日韓合同シンポジウム:場所,自然,言葉日韓環境文学の<いま>を考える(2007年8月19日〜21日金沢市文化ホール)を主催した。「環境,文化,言語をつなぐコミュニケーション学の理論的枠組みの構築」を担当する小山亘は,言語,文化,そして環境を接合するコミュニケーション論のモデルを類型化し,グローカリゼーションが進行する現代社会において教育や社会活動などを通して推進されるべきコミュニケーションの様態を理論的,歴史的観点から検討した。「日本における対外接触の現状と課題及び異文化コミュニケーション論の再構築」を担当する久米昭元は,異文化コミュニケーション摩擦事例を分析し出版した。「異文化コミュニケーションへの語用論的アプローチ」を担当する平賀正子は語用論を行動実践の理論として位置づけるためのデータ収集を行い,実践理論モデルの構築を行った。「持続可能な未来への環境教育(ESD)」を専門とする阿部治は,引き続き世界的ネットワーク構築を担当し,ESD研究における課題および連携の可能性について検討した。
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Research Products
(13 results)