2008 Fiscal Year Annual Research Report
持続可能な未来のための異文化コミュニケーション学-明日の国際理解教育への試案
Project/Area Number |
18320092
|
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
鳥飼 玖美子 Rikkyo University, 異文化コミュニケーション研究科, 教授 (80219360)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久米 昭元 立教大学, 異文化コミュニケーション研究科, 教授 (50131199)
平賀 正子 立教大学, 異文化コミュニケーション研究科, 教授 (90199050)
野田 研一 立教大学, 異文化コミュニケーション研究科, 教授 (60145969)
阿部 治 立教大学, 異文化コミュニケーション研究科, 教授 (60184206)
小山 亘 立教大学, 異文化コミュニケーション研究科, 准教授 (30366942)
|
Keywords | 異文化コミュニケーション学 / 持続可能な未来 / 国際理解教育 / 行動の学 / 言語 / 環境 / 通訳翻訳 / 多文化共生 |
Research Abstract |
本研究は、異文化コミュニケーション学を「行動の学」と位置づけ、その歴史的論拠と理論的枠組みを確立することを通して、持続可能な未来を築いていくための国際理解教育への試案を提示することを目的とする。 従来、「異文化コミュニケーション研究」は、言語や文化の問題として狭く捉えられ、環境問題など喫緊の社会的課題に対処する学としては展開されてこなかったきらいがある。他方、「持続可能な未来」という概念は、経済や社会、とくに環境開発に関わるものとして一般的に考えられており、環境運動のような、地球レベルでの変革を求める社会活動に必然的に伴う異文化間・異言語間コミュニケーションの問題を軽視する傾向が強かった。本研究では、「異文化コミュニケーション研究」と「持続可能な未来」を結び付け、言語文化的な側面と社会経済的な側面とが渾然一体となっている複合的な現実世界の課題を、具体的に扱い得るような、具体的な行動に直結し得るような学を構築しようと試みた。 研究の開始当初は、10代の若者たちによる「異文化フォーラム」の開催を考えていたが、企画の為の討論を続けるうちに、「持続可能な未来」を目指す異文化コミュニケーションを包摂した国際理解教育のあり方を、まず探求する必要性が課題として浮上した。そこで最終年度は、「国際理解教育のありかた」を中心テーマに専門家会議を開催し「持続可能な未来」「異文化コミュニケーション」「国際理解教育」の接点を探り、かつ「理論」と「実践」の接合を考察した。
|
Research Products
(38 results)