2008 Fiscal Year Annual Research Report
音声習得ストラテジーと発音学習システムに関する実証的研究
Project/Area Number |
18320094
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
戸田 貴子 Waseda University, 大学院・日本語教育研究科, 教授 (30292486)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 哲男 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60208676)
木下 直子 明海大学, 総合教育センター, 専任講師 (40364715)
|
Keywords | 日本語教育 / 音声学 / コミュニケーション教育 / 発音 |
Research Abstract |
本年度までに得た音声習得ストラテジーに関する研究成果を踏まえ、2008年度は本プロジェクトの仕上げとして、発音学習システム最終版の開発を行い、シャドーイング教材を完成し、ウェブ上で公開した(http://www.gsjal.jp/toda/)。また、DVDディスクも作成して、国内外の日本語教育関係者に郵送した。本システムの構成は次のようになっている。PARTI解説編「シャドーイングとは」、PARTIIナレーション編「東京の魅力発見」(1.新宿駅周辺、2.麻布十番周辺、3.後楽園周辺)、PARTIII会話編「ベストフレンド」(1.ダイニングバー、2.結婚披露宴)。また、字幕あり(日本語・韓国語・中国語・英語)・字幕なしの選択機能も搭載されている。ナレーション編はモノローグ練習用で、使用後は学習者が関心のあるニュースやドキュメンタリーを選択し、会話編ではダイアローグ練習を行い、学習者が映画やドラマなどを使用して練習を継続していくことが意図された学習システムである。近年インターネット上でYou Tubeなどから学習者が自ら関心のあるリソースを入手できるようになったため、今後はさらなる可能性が期待される。前年度の北欧(コペンハーゲン大学)、中国(北京外国語大学)での学会・シンポジウムでの発表に続き、日本語教育国際大会(釜山大学)、ヨーロッパ日本語教育シンポジウム(チャナッカレ大学)等、研究成果発表を行った。初年度からみると、北米、欧州、アジアにて本発音学習システムについて発表したことになり、字幕が日本語・韓国語・中国語・英語であるため、世界中で活用されることが想定される。なお、本発音学習システムを学会発表のみならず、著書・学会誌等でも広く研究成果を発表できたことが本プロジェクトの成果である。
|