2006 Fiscal Year Annual Research Report
アジア・アフリカにおけるナショナリズムの比較-近現代史研究の視点から-
Project/Area Number |
18320100
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
長崎 暢子 龍谷大学, 国際文化学部, 教授 (70012979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
並木 頼寿 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80155986)
三谷 博 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50114666)
酒井 啓子 東京外国語大学, 大学院地域文化研究科, 教授 (40401442)
栗田 禎子 千葉大学, 文学部, 教授 (10225261)
清水 耕介 龍谷大学, 国際文化学部, 助教授 (70310703)
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Keywords | ナショナリズム / 国家 / アジア / 暴力 / 非暴力 / 民族運動 |
Research Abstract |
(I)平成18年度は、本研究発足第一年度であるため、(A)本科研をどのように遂行していくかの方法論、(B)どのような形で成果を出すか、の2点にしぼり、議論・研究会を行った。 第1回「ナショナリズムの比較」研究会(2006年9月30日於:東大教養学部)では、1.本科研の方針(何を主要な問題として議論するか、それぞれの地域のナショナリズムの何を比較すべきか等)2.成果報告の形式3.自分の研究の現状の報告4.本科研で各自が行うことの見通し、(5)本年および次年度以降の研究会等の見通しと予定(6)予算について議論した。 第2回「ナショナリズムの比較」研究会(2007年2月3日於:東京大学教養学部)では、三谷博「日本のナショナリズム」、長崎暢子「南アジアのナショナリズムの特徴」を発表者として、討論を行った。 (II)本研究メンバーは、日本(三谷博)、中国・東アジア(並木頼寿)、南アジア(長崎暢子)、中東(酒井啓子)、西アジア・アフリカ(栗田禎子)、政治理論(清水耕介)の諸地域およびディシプリンの、すでに実績をもつ、専門研究者である。そのため、上記研究会に基づき、それぞれが随時、手稿を作製してメイルによる発送、意見の交換を行い、ならびに、随時、個別に討論のための機会をもち、比較の土台をつくることを決めた。 (III)上記研究会に基づき、(A)第一年度であるため、必要史料の収集に努力した。(B)現地調査を行うことを決め、初年度は本科研がその費用の一部を負担して、南アジアに長崎暢子(インド)、三谷博(中国)が現地調査を行った。また本科研の費用ではないが、三谷博(韓国)をはじめ、それぞれが現地調査を実行した。 (IV)その結果、諸地域のナショナリズムの特徴をある程度、相互に掌握することができ、比較、理論の土台(国家の性格、ナショナリズムの行動パターン、民主主義との関係、等)が作られ、円滑に研究は進められた。
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Research Products
(5 results)