2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18320106
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
宇佐美 英機 Shiga University, 経済学部, 教授 (60273398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筒井 正夫 滋賀大学, 経済学部, 教授 (70180023)
青柳 周一 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (40335162)
小川 功 滋賀大学, 経済学部, 教授 (70252377)
岩崎 奈緒子 京都大学, 総合博物館, 准教授 (80303759)
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Keywords | 馬場利左衛門家 / 畑家 / 伊藤長兵衛家 / 伊藤忠兵衛家 / 西川伝右衛門家 / 山中兵右衛門家 |
Research Abstract |
本年度も、共同研究の目的である商業・流通の実態と地域社会の変容を進めるための前提作業となる以下の史料群の整理・史料調書の作成、原本照合の作業を進め、あわせて、整理の進んだ史料を利用した研究会を開催し、以下の実績を上げた。 1,「馬場利左衛門家文書」は、史料点数11,920点についての史料調書の作成と仮目録化を完了した。引き続き史料原本と照合しながらの校閲の作業にとりかかった。 2,「畑家文書」は、書状箱の史料調書の作成を行い、17,694点分の調書を取った。 3,「伊藤長兵衛家文書」は、調書の作成、原本との校閲作業を終え、今年度に目録を刊行する。 4,「伊藤忠兵衛家文書」は、ほぼ8,000点の史料調書の作成を終えた。年度末に新規の史料群が発見され、これらについても原蔵者の許可を得て滋賀大学経済学部附属史料館に搬入することとした。 5,「西川伝右衛門家文書」は、滋賀大学経済学部附属史料館保管分について、目録と原本の照合作業を進めた。 6,共同研究は、「山中兵右衛門家研究会」と共同開催し、商業活動を通じた地域社会の変容についての知見を共有した。 以上のように、所期の目標である「馬場利左衛門家文書」「畑家文書」の整理は順調に進んでいるが、史料目録化を優先するための作業に時間がとられ、研究会を開催して全体の内容を共有する機会を得ることが困難な状況にあった。この点、次年度に向けての仮題として残された。しかし、「伊藤忠兵衛家文書」の新規発見は、日本商業史研究に新たな知見をもたらすことになると考えている。
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Research Products
(4 results)