2006 Fiscal Year Annual Research Report
中央ユーラシアにおけるイスラームの展開-初期の伝播から現代の「再生」まで
Project/Area Number |
18320116
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
濱田 正美 Kyoto University, 文学研究科, 教授 (30109061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 一之 京都大学, 文学研究科, 准教授 (70221934)
稲葉 穣 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (60201935)
東長 靖 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (70217462)
小野 浩 京都橘大学, 文学部, 教授 (40204250)
矢島 洋一 京都外国語大学, 国際言語平和研究所, 研究員 (60410990)
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Keywords | 中央ユーラシア / イスラーム / スーフィズム / 聖者崇拝 / モンゴル |
Research Abstract |
中央ユーラシアにおけるイスラームの展開を課題とする本研究の実施に当たり、この地域におけるイスラームと他宗教(特にチベット仏教)との併存と競合の問題の重要性に鑑みて、京都大学文学研究科附属ユーラシア文化研究センターに所蔵されるモンゴル大蔵経(タンジュル)の整理と目録作成を実施計画に組み込んだが、虫の発生により燻蒸の必要が生じたため、18年度中にこれを実施することは出来なかった。(虫が卵の状態で越冬している期間は燻蒸を行えない。)19年度には、燻蒸をすませた後、Vladimir Uspenskiy教授(サンクト・ペテルブルグ大学東洋学部)の協力を得て、全体の目録を作成し、閲覧者の利用に供する体制を整えた。次年度以降目録の公刊も視野に入れている。また、19年度に繰り延べられていた海外共同研究者との共同作業として、当初はロシア科学アカデミー東洋学研究所所長の招聘を計画していたが、同氏は京都大学人文科学研究所の招聘によって来日することになったため、本研究の立案の当初からの海外共同研究者であるStephane Dudoignon(フランス国立科学研究院)およびBakhtiyar Babadjanov(ウズベキスタン科学アカデミー)を招聘して、ソヴィエト期と現代のタジキスタンとカザフスタンにおけるスーフィズムの動向にかんする講演会を開催し、同時に研究情報の交換を行って、本研究の最終年度に予定している国際研究集会に向けた計画の立案に着手した。
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Research Products
(7 results)