2008 Fiscal Year Annual Research Report
中央ユーラシアにおけるイスラームの展開-初期の伝播から現在の「再生」までー
Project/Area Number |
18320116
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
濱田 正美 Kyoto University, 文学研究科, 教授 (30109061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 一之 京都大学, 文学研究科, 准教授 (70221934)
稲葉 穣 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60201935)
東長 靖 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (70217462)
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Keywords | 中央ユーラシア / イスラーム / 教理要綱書 / スーフィズム / 政治権力と宗教権威 |
Research Abstract |
平成20年度において、研究代表者濱田は、(1)19年タシュケントにおいて入手したペルシア語教理要綱書の写本のデジタル化の作業に取りかかるとともに、(2)ティムール朝期において「聖者による執り成し」の観念が普遍化したことを立証した発表を行い(現在論文執筆中)、(3)清朝統治下の東トルキスタンの宗教事情に関する史料を含むチャガタイ語史料を解読し、公刊した。研究協力者久保は、ティムール朝の詩人にして政治家であったナヴァーイーが著作した教訓書を校訂、翻訳し、ナヴァーイーの社会観を明らかにした。同じく研究協力者稲葉は、京都及びウイーンで開催された国際学会において、初期イスラーム時代の中央アジア情勢に関する報告を発表し、東長はスーフィズムの基本文献の系統的翻訳を開始した。
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Research Products
(4 results)