2006 Fiscal Year Annual Research Report
中世ヨーロッパにおける権力構造とアインデンティティー複合
Project/Area Number |
18320124
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
渡辺 節夫 青山学院大学, 文学部, 教授 (70036060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北野 かほる 駒澤大学, 法学部, 教授 (90153105)
西川 洋一 東京大学, 法学研究科, 教授 (00114596)
河原 温 首都大学東京, 都市教養学部, 助教授 (70186120)
甚野 尚志 東京大学, 総合文化研究科, 助教授 (90162825)
土浪 博 関東学院大学, 法学部, 助教授 (20277924)
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Keywords | 西洋中世史 / 権力構造 / アイデンティティ |
Research Abstract |
本プロジェクトの"中世における権力構造のヨーロッパ的特質を明らかする"という課題はその推進母体である「ヨーロッパ中世史研究会」の本来の課題でもある。今回の科研プロジェクト(2006-2008年度)はメンバーの面でも上記の研究会とも重なっており、具体的な研究も順調に遂行されている。 課題の具体化の面では2006年度初めに、各自の構想と全体的な目標の明確化のための準備会を開催した。その結果「統合と調整」という共通課題を設定し、その枠組みの中で、各分担者が自己の研究対象を十分考慮して具体的なテーマを決めることができた。各自の研究成果は「論集」として刊行する予定である。 「統合と調整」というテーマは(1)紛争解決のメカニズム、(2)議会における合意形成のメカニズム、(3)王権の地域統治と統合のメカニズム、の三つに分けて3年間に順次検討していくこととなった。初年度は(1)のテーマに力点をおくこととし、2006年度当初以降、隔月の割合で例会を開き、研究会以外からも報告者、参加者を得て、問題点の明確化と共有、新たな視点の導入と深化を図ることができた。その結果は中間報告集の形で蓄積する予定である。2007年度は(1)の課題を更に深めるべく、a)外国人研究者の招聘による公開の講演会の開催、b)全国的なシンポジウムの開催を予定している。即ち、a)については(1)の課題において国際的に高い評価を得ているCl.ゴヴァール教授(パリ第一大学)を招き4月初旬に東京と京都で講演会を開き、b)については11月下旬に西洋史研究会と共催で(1)の課題でシンポジウムを東京で開くことになっている。 なお、2006年度には科研予算を有効に活用し、活発に文献・史料の収集が行われた。特に3名は海外で自己のテーマに直結した史料の現地での収集を行い、成果を挙げることができた。
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Research Products
(12 results)