2006 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本における国際結婚増加の要因とインパクトに関する地理学的研究
Project/Area Number |
18320134
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石川 義孝 京都大学, 文学研究科, 教授 (30115787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 恵美子 京都大学, 文学研究科, 教授 (90194571)
矢ヶ崎 典隆 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30166475)
西原 純 静岡大学, 情報学部, 教授 (30136626)
井上 孝 青山学院大学, 経済学部, 教授 (10211749)
アヴィラータピエス ロサリア 甲南大学, 文学部, 助教授 (20340903)
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Keywords | 国際結婚 / 外国人 / エスニック・マイノリティ / 国際人口移動 / 共生 |
Research Abstract |
平成18年度は、以下の3項目を中心に研究を行った。 1)既往研究の収集とレビュー:内外における国際結婚に関する既往研究の文献リストを作成し、研究組織メンバーに配布した。それに基づいて、既往研究を収集し、それらの到達点と問題点の整理を行った結果、国際結婚の実態の紹介や法律的手続きの解説に関する文献が多く、わが国における国際結婚の空間的側面の解明は、ほとんど進んでいないことが明らかになった。 2)都道府県別データの分析:『人口動態統計』に記載のある、1995年以降の都道府県別の国際結婚および国際離婚のデータをファイル化し、研究組織メンバーに配布した。このデータを用いて、国際結婚の空間的側面に分析を加えた。その結果、三大都市圏(特に東京圏)あるいは東日本で国際結婚の発生が多く西日本では少ないこと、および、かかる空間的パターンの形成には、性比不均衡(男女別人口のアンバランス)という原因が強く作用している可能性があること、などを明らかにした。 3)関係組織への聞き取り:国際結婚カップルの支援組織である「国際結婚を考える会」に参加し、その定例会に出席するとともに、同会の会報の入手に努めた。同会での聞き取りの結果、国際結婚の成立には、当該の日本人・外国人カップルをめぐる多様な背景や事情の理解が不可欠であり、アンケート調査はそうした点に関する適切な理解を踏まえて、慎重に実施されるべきである、との認識に至った。そのため、当初、平成18年度に予定していた、アンケート用紙の設計や予備アンケート調査の実施は、19年度以降に先送りすることとした。
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Research Products
(4 results)