2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18320142
|
Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
杉藤 重信 Sugiyama Jogakuen University, 人間関係学部, 教授 (70206415)
|
Keywords | 親族研究 / 親族データベース / 先住民知識 / 家系図 / 人口研究 |
Research Abstract |
最終年度の本年度は、親族データベースの汎用的な利用のために親族組織にかかわる諸規則の解析を行うこと、先住民知識に関連する各種データベースとの連携データベースの開発の2点の目標を掲げ、親族データベース「アライアンス」の完成を目指した。 「アライアンス」の新たな機能としては、「双系」表示機能をもうけたこと、ウェブ版の精緻化をめざした開発をおこなったこと、スタンドアローン版との連携機能を強化したこと、ウェブ版とスタンドアローン版の機能をほぼ同等のものを開発した(物品費)。また、ウェブウサービスの強化のために、サーバのメモリを増強した(物品費)。さらに、国外研究者との連携については、連携研究者の遠藤守(中京大学情報理工学部准教授)をオーストラリアに送り、シドニー大学のIan Johnsonらの研究集団との情報交換およびプレゼンテーションをおこない、また、シドニー工科大学のMartin Nakataらとの情報交換をおこなった。また、代表者の杉藤もまたオーストラリアおよびニュージーランドにおいて数度のプレゼンテーションを実施し、「アライアンス」の機能を紹介するとともに、情報交換をおこなった(国外旅費)。また、21年2月には国内研究集会(参加者6名)を開催(国内旅費)し、「アライアンス」の開発の現状を報告するとともに、招待研究者の永田好克(大阪市立大学)から、親族ネットワーク研究の重要性にかかわる貴重な報告を聞いた。 本年度において、十分展開ができなかったのは、韓国の系譜研究と関連した歴史人口学および歴史人類学との連携であった。また、XML関連の事項については、「アライアンス」からのXML出力を他のデータベースとの共有のための手法を開発する点、不十分であった。「アライアンス」のバグフィックスや機能向上も途上であり、残された課題について、今後とも展開を期したい。
|
Research Products
(1 results)