2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本社会におけるリーガルコミュニケーションの望ましいあり方を求めて
Project/Area Number |
18330003
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
大江 泰一郎 静岡大学, 大学院法務研究科, 教授 (00097221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 亮 静岡大学, 大学院法務研究科, 教授 (80300474)
白井 孝一 静岡大学, 大学院法務研究科, 教授 (80402238)
阿波連 正一 静岡大学, 大学院法務研究科, 教授 (00175895)
田辺 肇 静岡大学, 大学院人文科学研究科, 教授 (60302361)
橋本 剛 静岡大学, 人文学部, 助教授 (60329878)
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Keywords | 基礎法学 / コミュニケーション / 法文化 / リーガルカウンセリング / 法情報 |
Research Abstract |
本年度は研究計画の初年度であり、今後の研究をつつがなく進行させるための作業を大江が統括する形で研究活動を行った。 年度を通じて研究分担者を中心にしてリーガルコミュニケーションについての各種の先行研究の文献収集や検討を行った。また研究協力者にも協力を求め、国内外の視察や研究会への参加を通じて、法律情報の特性についての先行研究や情報の収集を行った。また、専門家対非専門家のコミュニケーションとしてとらえた心理カウンセリングのあり方についての先行研究の文献・資料収集や検討も田辺を中心に行った。橋本はこうしたカウンセリングの手法のマニュアル類の検討を行い、カウンセリングにおいてコミュニケーションがどう自覚的に追及されているかを検討した。 法律コミュニケーションの特性をテキスト分析の手法を用いて分析するための素材を収集した。具体的には伊藤・大橋・白井・古口が中心となって法務研究科主催として実施した法律相談会において、相談の開始時点から修了時点までの録音を、相談者に対して研究目的でのみ利用するむねを説明しその許諾を得た上で行った。この録音内容はテキスト化を外部に委託した。 白井を中心に阿波連・藤本も加わり法務研究科における実務科目「ロイヤリング」の教材を検討することで、そこで経験的に伝えられようとしているコミュニケーションの技法について検討した。 テキスト分析を行うためのText Mining for Clementineを購入し、その分析理論ならびに手順に習熟するため、藤本、田辺、橋本は三日間の講習会を受講し、数回にわたり三名での検討会を行い、19年度以降の実データ分析に備えた。
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