2008 Fiscal Year Self-evaluation Report
Reconstruction of the law of administration of estate
Project/Area Number |
18330017
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Civil law
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
YOKOYAMA Mika Kyoto University, 法学研究科, 教授 (80200921)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2009
|
Keywords | 財産管理 / 信託 / 物権法理 / 契約法理 / 所有権 / 相続法制 / 代理 |
Research Abstract |
信託型リバ-スモ-ゲ-ジなど高齢者の財産管理への信託の活用や、遺産承継の自由化のための信託の利用など、さまざまな場面における信託の利用可能性が唱えられて久しい。ところが、その活用は期待されたほど進んでいないように見受けられる。その一因に、私法上の強行的な基本原理との衝突による万一の無効リスクへの警戒があると考えられる。そこで、本研究は、社会のニ-ズにこたえる信託の利用を阻む原因となっている私法上の基本原理の意義と射程を明らかにすることを通じて、除去可能なものであれば無効リスクを取り除き、社会におけるニ-ズに応える安定した財産管理方法の創出・充実に寄与しようとするものである。 この目的を達するための研究を効率的に進めるため、(1)法主体性の理論と財産管理法理、(2)物権法理と財産管理法理、(3)契約法理と財産管理法理、(4)民法上の財産管理法理と信託、(5)比較法研究に領域を分けて、研究を進めることとし、平成18 年度以来、一方で民法上の基本原理の研究を進めるとともに、他方で、とくに高齢者の財産管理に焦点を当てて各種の財産管理方法の現状を把握し、問題点を浮き彫りにすることとした。
|
Research Products
(6 results)