2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18330022
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
五十嵐 武士 The University of Tokyo, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (60009818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 文明 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (00126046)
中野 勝郎 法政大学, 法学部, 教授 (70212090)
細野 豊樹 共立女子大学, 国際学部, 准教授 (10272478)
待鳥 聡史 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40283709)
岡山 裕 慶應義塾大学, 法学部, 准教授 (70272408)
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Keywords | アメリカ / 共和党 / イデオロギー / 民主党 / 保守 / リベラル / 利益団体 / 政党 |
Research Abstract |
本研究課題の最終年度である2008年度には、アメリカ大統領選挙の展開を観察し、その意義を検討しつつ研究成果のとりまとめに向けた分析を進めた。当年度には3回の研究会を開催し、それぞれ複数の研究分担者・研究協力者が最終的な成果発表を意識した研究報告を行い、有益な意見交換ができたものと考えている。それ以外は、各自で分析および論文の執筆を進めるのが中心的な作業となったが、年度後半は研究課題全体としての成果を論文集の形で公刊すべく、原稿のとりまとめと予備的な編集作業を進めた。 G.W.ブッシュ政権の2期目の初年度に開始された本研究課題は、80年代のレーガン政権以降一世代にわたる共和党主導の「保守政治」という文脈にブッシュ政権期の政治を位置づけることをねらいの-っとしていた。それに対して、2008年選挙で2年前に引き続き民主党が勝利し、オバマ政権が誕生したことで、ブッシュ政権をいわゆる「レーガンの時代」の終わりとみるべきなのかという、さらに長期的な視野からの分析が急務となった。これは本研究課題にとっては新たな挑戦であったが、元々個々の政権や政治家の動向を逐一フォローするよりも、利益団体の対立のあり方や有権者の政党に対する意識といった、中長期的な構造変動を主たる分析対象としてきたこともあり、最終年度が構造レベルの政治的変容の画期と重なったことで、その説明を議論に組み込むことができ、結果的により息の長い成果が生まれっつあると考えている。
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Research Products
(29 results)