2006 Fiscal Year Annual Research Report
構成主義的政治理論による先進諸国の政治変容分析:英日独の総選挙の比較を通じて
Project/Area Number |
18330024
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小野 耕二 名古屋大学, 大学院法学研究科, 教授 (70126845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 哲樹 名古屋大学, 大学院法学研究科, 助教授 (30313985)
鈴木 一人 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 助教授 (60334025)
森 正 愛知学院大学, 総合政策学部, 助教授 (90308776)
近藤 康史 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 助教授 (00323238)
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Keywords | 比較政治 / 構成主義 / 政治理論 / 選挙分析 / 政治変容 / 日本政治 / ドイツ政治 / イギリス政治 |
Research Abstract |
本研究は、「構成主義的政治理論」の検討を「共通項」としながら、政治理論研究者と国際政治学者、そして日本やイギリスの各国政治分析を行う比較政治学者などが共同研究を行い、その成果を理論的レベルに止まらずに各国政治の経験的分析にまで具体化することをその目的としている。平成18年度は、3年間にわたるこの共同研究の初年次として、まず3回に及ぶ研究会を開催して、各自が現在有している問題意職と、それに関する知見とを披露し、それに基づく討論を行うことによって、今後の共同研究の方向性を明確化することを第1の目標にした。この点に関しては、全参加者がそれぞれ2回ずつ報告し、それを踏まえた討論を行うことによって十分に達成できたと考える。そしてその成果は、研究代表者が編者となった論文集『年報政治学2006-II政治学の新潮流-21世紀の政治学へ向けて-』(木鐸社、平成19年3月刊)へと結実した。この論文集には、4名の研究分担者がすべて本格的な研究論文を執筆している。その意味において、本研究は、その初年次から大きな成果を上げた、と確信している。しかし平成18年度における研究実績は、これだけに止まらない。本研究では、その第3年次に当たる平成20年度に、構成主義的政治理論の分野での著名な外国人研究者を日本に招待し、本格的な学術シンポジウムを開催することによって、国際的学術交流を図るとともに、日本における研究成果を海外に発信する、と言う目標をも掲げている。この点に関しても、本研究の参加者全員が少なくとも一度は外国出張を行うことにより、国際的研究交流を行うとともに国際シンポジウムへ向けた準備作業を行う、と言う作業を進めている。
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