2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18330025
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
伊藤 光利 神戸大学, 法学研究科, 教授 (00128646)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 裕 神戸大学, 法学研究科, 教授 (90254375)
品田 裕 神戸大学, 法学研究科, 教授 (10226136)
北村 亘 大阪市立大学, 法学研究科, 助教授 (40299061)
北山 俊哉 関西学院大学, 法学部, 教授 (90214824)
広本 政幸 広島修道大学, 法学部, 助教授 (90320019)
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Keywords | 政治学 / 行政学 / 中央-地方関係 / 地方分権 |
Research Abstract |
90年代以降、中央-地方関係においても市町村合併や地方分権などの諸改革が進められてきた。従来、中央-地方関係は、わが国の再分配メカニズムが円滑に機能するための重要ルートであったが、今日、内在していた亀裂が顕在化し変革を迫られている。以上のような観点から、本研究は、(1)中央-地方関係をわが国の政治行政システム全体の中で位置づけること、同時に(2)中央-地方関係を重層的なものとしてとらえ、中央と地方、二つのレベルの政治行政構造や政治過程がどのように連動しているのか明らかにすること、さらに(3)この中央-地方のリンク構造がどのように変革されつつあるのかという点を検証し、変革期にあるわが国の中央-地方のリンク構造の変容と将来像を総合的に理解することを目的としている。 18年度に行ったことは、理論研究、文献・資料収集、関係者への聞き取り調査、調査票の作成と発送である。まず早い時期に全員で研究打合せ会を持ち、代表者を中心に研究計画について意思統一を行った。予め理論的文献を探索した者による報告も二回にわたり実施し、研究会を通じて、その成果を共有した。これらの理論研究に並行して、中央-地方関係の変容を理解するために、専門家への聞き取り、資料収集、調査の準備作業を行った。先2回の研究会により理解が一定程度、深まった時点で、実際に関係者(合併市職員および県の担当職員)から聞き取り調査を行い、有益な情報を得た。 これらの情報を基に、年度終盤には、全国のすべての市区町村長について首長自身の態度や行動を明らかにするため、アンケート調査の実施準備をした。質問は多岐にわたるが、特に中央と地方を結ぶリンクの姿に焦点をあてている。次年度以降は、引き続き、理論面の探求を深めると同時に、調査データの入力・加工・作成作業を進めていきたいと考える。
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Research Products
(15 results)