2008 Fiscal Year Self-evaluation Report
A Research on international differences and conflicts of non-economic values and the construction of new trade system
Project/Area Number |
18330050
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Applied economics
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
ABE Kenzo Osaka University, 大学院・経済学研究科, 教授 (00175902)
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Project Period (FY) |
2006 – 2009
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Keywords | 貿易体制 / 企業行動 / 非経済的価値 / 環境 / 公共財 / グロ-バリズム |
Research Abstract |
本研究は、非経済的価値の国際的相違が生じる背景や原因を明らかにし、そこから生じる国際間の利害対立を克服しつつ、より豊かな国民経済を達成するための貿易体制の構築と維持について新しい視点から分析を行う。特に、本研究は以下の3つの課題について研究を進める。(1) グロ-バリゼ-ション下における新しい企業行動の分析と政策分析を行う。(1) 公共利益を踏まえた公企業と私的利益追求企業が混在するような開放経済において環境・貿易・産業政策がもつ経済効果を分析する。 (2) 企業の直接投資行動のさまざまな側面に関して、経営への部分的参画やその他の新しい動向を踏まえて、理論的な考察を行う。 (2) 非経済的価値の国際的相違とその下での貿易体制の分析を行う。 (1) グロ-バリゼ-ション下で、労働基準の国際的差異が国際貿易、資本移動、移民、技術移転などへ与える影響を分析するとともに、統一的な国際的労働基準の導入の効果などについても分析する。 (2) 移行経済下で、環境保全に関する効果的規制が及ばないような部門が存在するときの環境政策設計について分析する。 (3) 新しい貿易体制構築のための交渉およびその体制の維持に関する分析を行う。 (1) 国際貿易・直接投資、環境問題や労働基準等、国際間で利害が対立しがちな問題について、モラルに訴える国際協力体制の構築とその維持に関して分析する。(2) 痛みを伴う重要な政策が、民主国家で先延ばしされるのはよく観察されることであり、このような状況下で、如何に国際協調を進めていくかを理論的に解明する。
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Research Products
(6 results)