2007 Fiscal Year Annual Research Report
中国貧困省の持続可能な発展にむけた社会経済学的研究-貴州省の典型地域分析
Project/Area Number |
18330066
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
藤田 香 Momoyama Gakuin University, 経済学部, 准教授 (00319899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹原 憲雄 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (30123516)
厳 善平 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (00248056)
竹歳 一紀 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (00242800)
大塚 健司 日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター, 研究員 (20450489)
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Keywords | 中国貴州省 / 持続可能な発展 / 国際協力 / 貧困対策 / 循環経済 / 援助財政 / 環境紛争 / ガバナンス |
Research Abstract |
本年度は研究事業の第2年目である。まず国内において6回にわたり研究会を開催し、本調査研究事業について研究を進めるとともに、貴州師範大学及び中国政法大学との共同研究について検討を行い、貴州師範大学とはカルスト石漠化総合対策とコミュニティ社会経済文化発展に関する研究、中国政法大学とは貴州省の環境紛争事例について、それぞれの機関と協議書を締結し、共同研究計画の内容について検討を重ねた。 同時に、メンバー全員の参加により、中国貴州省において現地調査を実施した(9月9〜14日)。同調査では、貴陽市(貴陽市利用外資環保弁公室、小河汚水処理場第二期工事現場、貴陽市環境モニタリングステーション、白雲区、百花・紅楓湖)、貴州省環境保護国際協力センター、安順市カルスト地域、清鎮市(清鎮市科技局)においてヒアリングおよび現地視察を実施した。また貴州師範大学中国南方カルスト研究院において共同研究協議を実施するとともにCLAPVボランティア弁護士と共同研究について意見交換を行った。2月には、竹歳・大塚・藤田が貴州省調査を実施した(2月25〜29日)。貴州師範大学による農家調査進捗状況の把握及び今後の作業計画についての協議を実施するとともに貴州師範大学の調査チームに同行して花江モデル地域における農家調査に参加した。また竹歳は、貴陽市外資利用弁公室においてヒアリングを実施し、あわせて貴陽市循環経済モデル地区の視察を実施した。3月には、竹原が大連市において、日中環境モデル都市事業に関するヒアリングを実施し、貴陽市との比較検討を行った(3月28〜30日)。 今年度は、これまでの研究活動をふまえて、メンバー全員の共同執筆により、『桃山学院大学総合研究所紀要』に「中国貴州省の持続可能な発展にむけた諸政策-貧困対策、環境保全及び国際協力を中心として-」を発表した。
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Research Products
(17 results)