2008 Fiscal Year Annual Research Report
中国貧困省の持続可能な発展にむけた社会経済学的研究-貴州省の典型地域分析
Project/Area Number |
18330066
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
藤田 香 Momoyama Gakuin University, 経済学部, 教授 (00319899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹原 憲雄 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (30123516)
厳 善平 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (00248056)
竹歳 一紀 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (00242800)
大塚 健司 日本貿易機構アジア経済研究所, 新領域センター, 研究員 (20450489)
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Keywords | 中国貴州省 / 持続可能な発展 / 国際協力 / 貧困対策 / 農家調査 / 循環経済 / 援助財政 / 環境紛争 |
Research Abstract |
本年度は研究事業の最終年度である。本年度は6回の研究会と1回の国際ワークショップを実施した。国際ワークショップは、2009年2月に桃山学院大学において、中国貴州師範大学南方カルスト研究院所長、兼同大学教授である熊康寧氏、同大学自然保護・社区発展研究センター長、兼同大学副教授である任暁冬氏、同大学講師である陳永畢氏を招聘の上、桃山学院大学経済経営学会との共催により実施した(中国貴州師範大学南方カルスト研究院との学術交流は本研究事業を通じて2006年度より継続して実施している)。同ワークショップでは(1)熊康寧氏(貴州省におけるカルスト石漠化と総合治理)、(2)任暁冬氏(貴州省環境と貧困類型)、(3)陳永畢氏(貴州典型カルスト地域石漠化総合治理モデルと技術集積モデル)による研究報告が実施され、本研究課題である貴州省における環境対策や貧困の対策の現状と課題、国際援助のあり方について活発な意見交換が行われ、よい研究交流の場となった。 また年度末には、本研究事業における研究成果の一部として、これまでの研究事業の成果物、農家調査アンケート(個票を含む)、現地調査、ヒアリングなどを通じて現地で収集した一次資料等をもとに研究資料集を取りまとめた。 2009年度はこうした共同研究及び学術交流の成果を、各研究スタッフにより、学会などを通じて公表するとともに、最終的には、印刷物として公表する予定である。 こうした研究事業活動を通じて、持続可能な社会の構築が望まれる中で、アジア地域の経済発展過程で展開されている経済、社会、環境政策の問題点を明確化し、その処方箋を探ることが可能となる。またアジア地域における経済、環境、社会政策の展開を日本の経験を踏まえながら検討することは、持続可能な社会の構築にとって不可欠な作業であると考えられる。
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Research Products
(14 results)