2008 Fiscal Year Annual Research Report
インドにおける労働集約型経済発展と労働・生活の質に関する研究
Project/Area Number |
18330074
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉原 薫 Kyoto University, 東南アジア研究所, 教授 (60117950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳澤 悠 千葉大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (20046121)
脇村 孝平 大阪市立大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (30230931)
長崎 暢子 龍谷大学, 人間・科学・宗教・総合センター, 研究フェロー (70012979)
大石 高志 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (70347516)
神田 さやこ 慶應義塾大学, 経済学部, 准教授 (00296732)
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Keywords | インド / 労働集約型経済発展 / 労働の質 / 生活水準 / 中小工業 |
Research Abstract |
最終年度も、成果発表の直前までメンバーの海外での調査、資料収集への意欲が強く、結局今年度は9月に松山で行った合宿と、12月に京都で行った国際ワークショップ(それぞれ2日間)で、各自の研究成果を持ち寄って議論することになった。後者の成果はプロシーディングズのかたちで、それ以外の研究成果の一部は京都大学の地域研究ワーキングペーパーのかたちで、刊行された。2009年8月の世界経済史会議(ユトレヒト)でセッション(The Labour-Intensive Path of Development in South Asia: Environment, Division of Labour and the Quality of Life)を組織し、6人のメンバーが報告する(英文ペーパーはこの会議のサイトにアップロードされる)。さらにこの成果をより本格的な刊行物にしたと思っている。 研究協力を依頼していたTirthankir Roy氏(ロンドン・スクール・エコノミクス)を呼んで開催した国際ワークショップでの議論は、当初の労働集約型の経済発展径路という仮説に加え、より広い生存基盤の確保を視野に入れた発展径路論を構築すべきだという方向に発展した。メンバーのなでは、労働・生活の質を保証する要因として、人間社会内部の要因だけでなく、自然環境(森林や水、大気の動きなどを含む)の不安定性への対応が歴史的な径路依存にとって重要だという理解が共有されつつある。
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Research Products
(48 results)