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2008 Fiscal Year Annual Research Report

地域経済の盛衰とネットワーク構造に関する国際研究比較

Research Project

Project/Area Number 18330080
Research InstitutionHitotsubashi University

Principal Investigator

西口 敏宏  Hitotsubashi University, イノベーション研究センター, 教授 (20270928)

Keywordsネットワーク / 社会システム / 組織間関係 / 産業集積 / アウトソーシング / 中国民営企業 / ロシア : ウクライナ : 中国
Research Abstract

最終年度のため、前年度までに取り組んだ理論的研究と、欧州および中国での調査活動を補足したうえで、研究全体の総括に着手した。
(1)温州人の域外ネットワークの実態を継続して追究した。温州人が多数進出しているロシア、ウクライナを訪問し、温州人がどのような経緯でいかにして当該地域に移住したのか、同郷人ネットワークは移住やそこでのビジネス活動にどのような機能を果たしてきたのか、さらに、そうした温州人企業家が当該地域の経済にいかなる影響を及ぼしているか等について、詳細な聞き取り調査を実施した。経済発展著しいロシアでは、中国で展開しているアパレルや皮革のビジネス拡大のための進出が目立ち、ウクライナでは、欧州への移住に失敗した人たちがウクライナで創業したケースが多かった。ロシアは、以前に調査したドバイ同様、通常のビジネス活動の一環としての進出であり、当該地域の経済活動が低迷すると容易に退出する傾向が確認された。
(2)研究代表者の西口は、自動車のサプライヤーネットワークや中国の温州人ネットワーク、さらに独創的なアルバムで評判を呼んでいるピアニスト、松本あすか氏の半生と職業的成功などを、最新のスモールワールド・ネットワーク理論の枠組みで分析し、『日本経済新聞』や『一橋ビジネスレビュー』等で披露し、高い関心を集めた。
(3)連携研究者の辻田は、国内の主要な産業集積地の産業支援機関の活動を調査し、スモールワールド・ネットワーク理論の枠組みに基づいた、広域的な産業支援体制の可能性を検討した。
(4)3年間にわたって収集した世界各地の温州人企業家に対するデータをもとに、温州人企業家をとりまくネットワークの特性の包括的な分析に着手した。各国の移民政策や産業特性などを考慮しつつ、温州人企業家のネットワーク構造やその発展経緯等を書物としてまとめる発表する予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2009 2008 Other

All Journal Article (3 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 京都の創造産業-創造的環境の構築に向けて2009

    • Author(s)
      辻田素子
    • Journal Title

      都市研究・京都 22

      Pages: 53-67

  • [Journal Article] 経営学のイノベーション ネットワーク思考のすすめ(第8回・最終回)人生を楽しく生きる秘訣2008

    • Author(s)
      西口敏宏
    • Journal Title

      一橋ビジネスレビュー 55(4)

      Pages: 98-107

  • [Journal Article] 社会システム論2008

    • Author(s)
      西口敏宏
    • Journal Title

      クォータリー生活福祉研究 17(2)

      Pages: 4-23

  • [Remarks]

    • URL

      http://www.iir.hit-u.acjp/iir-w3/index.html

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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