2006 Fiscal Year Annual Research Report
組織間インタラクションを通じた経営資源の獲得、業績の回復・改善と経営自律性の維持
Project/Area Number |
18330084
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
赤岡 功 県立広島大学, 学長 (10025190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 在鎬 星城大学, 経営学部, 講師 (40342133)
井村 直恵 京都産業大学, 経営学部, 助教授 (10367948)
陳 韻如 九州国際大学, 経営学部, 助教授 (00389404)
伊吹 勇亮 長岡大学, 産業経営学部, 講師 (60410255)
姜 判国 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (50405510)
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Keywords | 組織間関係論 / 北アジア企業の国際比較 / 企業再生 |
Research Abstract |
本研究は、国際的に強者であったが、種々の影響で業績が悪化した企業による競争力の再構築についての、組織間関係論をベースにした理論的・実証的研究である。本研究の特徴として、日韓台の研究者の密接な協力により国際比較をしつつ、さまざまな事例の調査・分析をはかると共に、近年発展している、組織間関係論の理論的発展を目指すところにある。 平成18年度における主な研究課題は、企業の競争優位再構築過程やそのメカニズムを明らかにするうえで、まず、各国での企業の業績回復の傾向に違いが見られるか否かを調べ、研究対象企業を絞り込むことにあった。 そのため、研究グループをいくつかに分け、それぞれ日本・韓国・台湾の企業の調査にあたるとともに、それぞれの研究グループの間でのコラボレーションを図るため、定期的に研究会を行った。研究会は計6回開催している。また、18年8月に台湾、19年2月に韓国と2度の予備調査としての現地調査を実行した。それぞれの調査の要点は下記のとおりである。 ●台湾:現地調査機関、台湾企業等を訪問し、台湾において企業が一度競争力を落とし、その後再生をしたという事例がどの程度あるのか、個別企業の事例抽出を試みた。 ●韓国:現代自動車・ハイニクスを中心として、個別企業を訪問し、通貨危機以降に起きた企業再編と政府の介入について聞き取り調査を行った。 また、以上の調査の結果を踏まえ、企業の競争優位回復過程を明らかにする上で、過去の文献・調査等のレビューを行い、我々が個別企業の事例研究の対象を選出する上での、「再生」についての定義づけを試みた。この作業は、われわれの調査の過程中、継続して行う。 以上の調査の結果を踏まえて、企業の再生過程とその転換に影響を与えた要因を明らかにするために、まず、日本.台湾企業を足がかりにして、ベータベースの作成、およびデータベースを利用した各国企業の企業再生状況の定量的分析に着手した。(本成果は19年度以降随時発表予定である。)
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Research Products
(1 results)