2008 Fiscal Year Annual Research Report
組織間インタラクションを通じた経営資源の獲得、業績の回復・改善と経営自律性の維持
Project/Area Number |
18330084
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
赤岡 功 Prefectural University of Hiroshima, 学長 (10025190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 在鎬 星城大学, 経営学部, 准教授 (40342133)
井村 直恵 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (10367948)
陳 韻如 九州国際大学, 経済学部, 准教授 (00389404)
平野 実 県立広島大学, 経営情報学部, 准教授 (00405507)
姜 判国 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (50405510)
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Keywords | 企業再生 / ターンアラウンド / 再生プロセス / 競争優位再構築 / 国際比較 / 長谷工コーポレーション / Acer / Wistron / 現代自動車 |
Research Abstract |
平成20年度の研究目的は、調査研究を継続しながら、これまでの分担研究者の研究を集約し、企業レベルでの考察から得られた知見を国際比較の観点から総括し、国内・海外に公表することにある。 平成20年度は、外部講師講演会や国際比較の理論的枠組みについての議論などの内容で、計8回の研究会を開催した。また、台湾や韓国企業への実地調査を継続し、これまでの研究成果を取りまとめるシンポジウムを企画・開催した。具体的な内容は、主として以下の3点である。 1.調査研究では、2008年、8月19-22日韓国の現代自動車、ハイニクス半導体を2009年3月16-18日台湾の宏碁(Acer,パソコン)、正新(タイヤ)などを取材し、企業再生プロセスを調査した。 2.これまでのデータ分析や調査研究、文献サーベイから得られた知見に基づき、研究成果を海外と国内で発表した。前年度で構築したデータ・べースの分析から、日本と台湾企業の再生特徴を明らかにした(Imura&Chen,2008; Imura&Chen,2008)。日本企業では、「長谷工コーポレーション」の事例分析を通じ、ターンアラウンド戦略について仮説を検証した(姜・平野、2008;姜・平野、2009)。台湾企業の場合、前年度取材したAcerの事例を挙げ、Acerの再生を通じた競争優位の再構築プロセス等について学会で報告し(陳・井村・平野、2008)、論文にまとめた(陳・井村・平野、2009)。韓国企業においては、韓国半導体産業の実態調査を行い、論文として公表した(姜・平野、2008;姜、2008)。 3。これらの研究経過を踏まえ、年度末に県立広島大学にて企業経営シンポジウムを開催し、パネル討議を通じて企業再生の国際比較の観点から理論的考察を深め、研究を総括した。
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Research Products
(8 results)