2006 Fiscal Year Annual Research Report
現代アメリカ大企業の人事制度改革と労使関係システム転換に関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
18330085
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
百田 義治 駒澤大学, 経済学部, 教授 (90146754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 健市 関西大学, 商学部, 教授 (70159870)
関口 定一 中央大学, 商学部, 教授 (20138613)
佐藤 健司 京都経済短期大学, 助教授 (30342158)
橋場 俊展 三重大学, 人文学部, 助教授 (10364275)
中川 誠士 福岡大学, 商学部, 教授 (80180248)
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Keywords | 国際研究者交流 / アメリカ / 人的資源管理 / 人事管理 / 労使関係 / 好業績業務システム / 従業員参加 / ウェルフェア・キャピタリズム |
Research Abstract |
1.本研究の目的は、現代アメリカ大企業における人事管理と労使関係の変容の実態とその含意を実証的・理論的に解明すること、特に1980年代以降における人事管理から人的資源管理への転換とその必然性を実証的に解明し、人事管理と人的資源管理の比較研究を理論・実態レベルで行うことである。そして、本研究の特色は、このような研究目的に個別企業に関するケーススタディの集積と比較によってアプローチする点にある。 2.本年度は、上記の研究目的に対して、(1)現代アメリカの人的資源管理論および労使関係の動向と評価に関する準備的・概括的な研究、(2)個別企業の人的資源管理に関する一次資料の収集、収集した資料や最新文献のデータベース化、(3)各メンバーが担当するGE、デュボン、ウエスタン・エレクトリック社など個別企業に関する研究の深化、などを課題に研究を進めた。上記(1)(3)の課題に関しては、平成18年6月11日(日)の第1回研究会、平成18年7月30日(日)〜31日(月)の第2回研究会、平成19年3月12日(月)〜14日(水)の第3回研究会において、(1)については百田、中川が研究報告を行い、(3)については各メンバーが担当する個別企業に関する研究成果を報告した。3回の研究会では問題意識、研究の到達点などを共有し、今後の研究の方向性と課題を確認した。このような本年度の研究の成果の中でも公表できる段階にあるものは研究発表されている。 3.上記2(2)の課題に関しては、平成18年8月に百田と、関口が渡米し、コーネル大学のKheel Center for Labor-Management Documentation & ArchivesやSchenectady Museum GE Archivesにおいて個別企業のケーススタディの集積と比較に不可欠な一次資料の収集に努め、ウエスタン・エレクトリック社やウェスティングハウス、GEなどに関する貴重な資料を相当程度収集することができた。時間の制約で収集できなかった資料については平成19年度に再度訪問して可能な限り収集に努める必要がある。本年度収集した一次資料に基づく研究が平成19年度の主要な研究課題である。
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Research Products
(12 results)