2008 Fiscal Year Annual Research Report
現代アメリカ大企業の人事制度改革と労使関係システム転換に関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
18330085
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
百田 義治 Komazawa University, 経済学部, 教授 (90146754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 健市 関西大学, 商学部, 教授 (70159870)
佐藤 健司 京都経済短期大学, 教授 (30342158)
関口 定一 中央大学, 商学部, 教授 (20138613)
中川 誠士 福岡大学, 商学部, 教授 (80180248)
橋場 俊展 三重大学, 人文学部, 准教授 (10364275)
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Keywords | 経営学 / 人的資源管理 / 労使関係 / 人事管理 / アメリカ |
Research Abstract |
1.本年度も9月と3月に全体研究会を開催し、現代アメリカ大企業における人事管理制度の変革および労使関係システムの変容の実態とその含意の理論的・実証的解明に努めた。2.また過去2年間のアメリカ調査で入手できなかった一次資料および新たに必要性が生じたWestern Electric関係の資料を平成20年8月に佐藤が渡米して補充・収集した。本資料に基づく研究は人間関係論の研究に新たな地平を切り開くものである。3.本年度は本研究の最終年度でもあり、各研究分担者の研究対象企業における人事管理・人的資源管理の性格や実態を労使関係システムの歴史的変容と関連づけて解明することに努めた。伊藤『インターナショナル・ハーヴェスター社従業員代表制の研究』は、現代アメリカ大企業における人事管理や労使関係の解明に不可欠な前提である非組合型労使関係に生成・発展・崩壊の過程を個別企業レベルにおいて克明に解明した画期的な業績である。橋場の「高業績パラダイム」に関する一連の研究は現代アメリカ大企業における人的資源管理の性格と限界を明確化し、伊藤『資源ベースのヒューマン・リソース・マネジメント』は現代の人的資源管理の性格と内容を解明したものである。4.百田は、現代アメリカ大企業における人事管理および労使関係システムを歴史的に評価し総括するあらたな視点を提示すべく、企業の社会的責任(CSR)の歴史的展開という視点も踏まえながら、アメリカ労使関係の類型化に努め、その成果の一部を公表し、非組合型労使関係やウエルフェア・キャピタリズムをCSRの歴史的展開の中に位置づけ評価するという新たな視点を提供した。
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Research Products
(10 results)