2006 Fiscal Year Annual Research Report
マーケティング技術と実務知識の日本から東アジア諸国への移転研究
Project/Area Number |
18330093
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
小川 孔輔 法政大学, 経営学部, 教授 (50105855)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 隆穂 学習院大学, 経済学部, 教授 (40176590)
林 廣茂 同志社大学, ビジネス研究科, 教授 (00346008)
古川 一郎 一橋大学, 商学研究科, 教授 (60209161)
田中 洋 法政大学, 経営学部, 教授 (60286002)
坂本 和子 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (50379070)
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Keywords | マーケティング技術移転 / 標準化 / 現地化 / 適用化 / 東アジア |
Research Abstract |
(1)理論面での研究 マーケティング技術の移転研究を、マーケティング戦略論と多国籍市場経営論をベースに分析枠組み作ることを目指してプロジェクトが組織された。全体の分析枠組みは、小川・林(1998)の基本モデルがもとになっている。研究プロジェクトでは、日本から東アジア諸国(中国、韓国、台湾など)へのブランドやマーケティング技術および消費文化の移転を分析する。「移転のスパイラルモデル」が林(2006)によって提案された。実証分析に進む前段階として、基礎文献のサーベイを実施された。共同研究者は、それぞれの専門分野別に、専門的かつ多角的な観点(消費者行動論、マーケティング戦略論、リサーチ論、コミュニケーション論、消費文化論、販売管理論、流通論など)から、既存理論との関連性を研究する。初年度は、法政大学(2006年5月25日)と同志社大学(2006年9月28日)で、各自の研究関心に関して発表を行った。 (2)実証研究の成果 3つの商品分野(コンビニ、化粧品・トイレタリー、加工食品)については、小川(2007)が海外事例をレポートとしてまとめている(未発表:「経営志林」2007年掲載予定)。日本企業の東アジア進出の実態をみるために、中国に進出した欧米多国籍企業の中国・アジア進出の実態を公開された資料をベースに整理している。対象企業は、P&G、ロレアル、ネスレである。上田(2006)は、中国ネット調査会社「サーチナ」の協力を得て、現地消費者の価格感度を調べている。また、古川(2006)は、中国自動車市場と産学連携の実情を調査報告している。 (3)日韓合同セミナーの実施 ソウル大学国際経営研究所において、「日韓合同経営セミナー」を開催した(2006年11月6日)。テーマは「グローバル時代の韓日企業関係-協調と競争のダイナミズム-」であった。日本人研究者のうち5人(上田、小川、坂本、林、古川)が韓国セミナーに参加した(プログラムは別添)。日本側からは、半導体産業新聞の松本顕介氏と資生堂の原良一部長が招待スピーカーとして参加した。韓国側からは、研究協力者の金顕哲ソウル大学教授の他に、数人の実務家が講演した。なお、林(2006)は、そうした韓国企業のケースをエッセイとして発表している。
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Research Products
(18 results)