2008 Fiscal Year Annual Research Report
マーケティング技術と実務知識の日本から東アジア諸国への移転研究
Project/Area Number |
18330093
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
小川 孔輔 Hosei University, 経営学部, 教授 (50105855)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 隆穂 学習院大学, 経済学部, 教授 (40176590)
林 廣茂 同志社大学, ビジネス研究科, 教授 (00346008)
古川 一郎 一橋大学, 商学研究科, 教授 (60209161)
坂本 和子 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 准教授 (50379070)
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Keywords | マーケティング技術移転 / 現地化・標準化 / 東アジア / 4P(Product, Program, Process, People) / ブランド / 日系企業 / 消費者 / 反日感情 |
Research Abstract |
「マーケティング技術の東アジアへの移転研究」の最終年である2008年度は、以下の研究を実施した。 (1)理論研究:自動車/家電/化粧品分野を対象に、中国人消費者を対象にネット調査を実施した。「スパイラル移転モデル」の概念構築と事例研究は、理論仮説の構築中である。従来からの「マーケティングの海外移転戦略」の理論は、母国(日本)で海外からのAI移転を通して開発したProduct/Brand、program、process & Peopleの移転戦略を、ホスト国(例えば、アメリカや中国)にどのようにSAL移転(標準化、適応化、現地化)するかの解明に終始していた。これを、母国以外の第一次ホスト国(例えば、アメリカ)が、日本発多国籍企業にとって4大移転戦略の根拠地となること、そこから海外移転戦略が開始されるモデルを創造しようとしている(主担当:林) ケーススタディとして、味の素、味千などの企業について、世界各国でのマーケティング移転の状況を横断的にヒアリング、調査を重ね、従来の移転モデルをさらに精緻化した(林、古川)。 また、中国での反日感情下の消費者行動モデルを構築、インターネット調査のデータ分析およびテキストマイニングを行い、消費者の主観的規範、購買意図と、周囲からの集団的圧力との相互関係を研究した(主担当・古川) (2)文献調査:「日系アジア進出企業の事例」について基礎データを収集した。2008年度は、特に国家ブランドと消費者の認知、競争力、生産性に関する文献データファイルを構築した(担当:青木)。 (3)現地調査(中国・上海:2009年1月)アパレル分野で、中国消費者に対し、店頭及びインターネットで中国およびグローバル・ブランドに関する調査を行った(主担当:小川)。
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Research Products
(6 results)