2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18330095
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
後藤 雅敏 Kobe University, 経営学研究科, 教授 (70186899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 常男 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (60093522)
櫻井 久勝 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (10127368)
鈴木 一水 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (90235937)
音川 和久 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (90295733)
清水 泰洋 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (80324903)
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Keywords | 会計発生高 / 裁量的発生高 / 予測情報 / 過去情報 / 会計情報の理解可能性 / COMPUSTAT |
Research Abstract |
実証研究では、研究課題にあるSubramanyam, K. R.[1996], "The pricing of discretionary accruals", Journal of Accounting Economics,とSloan, R. G.[1996], "Do stock prices fully reflect information in accruals and cash flows about Future Earnings", The Accounting Review,に関する研究を行うために、Standard&Poor' s社からデータを購入して進めてきた。われわれの分析の結果は、彼らの研究結果とは異なり、裁量的発生高に関する仮説は彼らが研究で使った時期(1973年から1993年まで)のみ成立しており、期間を延長する(1973年から2004年まで)と成立しなくなっていることを示している。現在、このような研究結果をまとめている段階である。投稿先も選定している段階である。日本会計研究学会へは報告の申し込みを行った。 実験研究は、将来情報をまとめて表示する手段として、将来配当の現在価値を割引計算したものを、被験者にみせる、という方法をとった。少ない情報でも、多くの情報を見せられた被験者より、良い結果を生み出す、という結果を得られていない。このように実験結果は、意図した効果が出ておらず、分析手法の見直しを余儀なくされている段階であるが、今年度の日本会計研究学会へは報告の申し込みを行った、という段階である。 無形資産と理解可能性の研究では、まだ進行段階で研究結果を得られていない。 それぞれの研究分担者は、アメリカの研究会やヨーロッパの学会で報告を行っており、会計情報の理解可能性に関して、結論を出したいと考えている。
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