2008 Fiscal Year Annual Research Report
中高年期の危機的移行に関する追跡的研究-交錯するライフコース-
Project/Area Number |
18330103
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
藤崎 宏子 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (70334563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平岡 公一 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (10181140)
三輪 建二 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (50212246)
杉野 勇 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (80291996)
袖井 孝子 お茶の水女子大学, 名誉教授 (10072993)
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Keywords | 中高年期 / ライフコース / 危機的移行 / ジェンダー / 世代間関係 / パネル調査 / インタビュー調査 |
Research Abstract |
1. お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「誕生から死までの人間発達科学」の取組みの一環として、平成15年度、18年度に神奈川県小田原市で中年女性とその配偶者を対象にパネル調査を行った。主な調査内容は、中年期に至る生活キャリア、現在のライフスタイル、世代間関係などである。このパネルデータの分析を20年度も継続的に行い、その成果は市販本として金子書房より出版した。 2. さらに、2回のパネル調査の協力者(女性:641人、男性:419人)に対して協力を呼び掛け、平成19年度に女性56名、男性(女性対象者の夫)19名に対してインタビュー調査を行った。主な調査内容は中年期・高齢期のとらえ方、現在のライフスタイルとライフコース展開のなかでの変化、夫婦関係の現状と変化、世代間関係の実態と意識、高齢期への展望などである。これらの事例をすべて原稿化し、平成20年度には事例集のスタイルで報告書を作成した。 3. 原稿化した事例をもとに分析をおこない、研究協力者も含めて複数のテーマで雑誌論文を執筆中である。主要な知見として、現代の中年世代は、高齢な親世代と青年期・成人前期にある子世代とのはざまでさまざまな重圧を感じていること、夫婦関係の再構築の必要性を強く感じていること、近い将来の自分たち自身の高齢期への移行に不安を感じていること、そして男性に比べ女性は、これら上下世代や夫婦関係の調整役としてのストレスを強く感じていることなどである。
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Research Products
(10 results)