2006 Fiscal Year Annual Research Report
現代的社会環境に対応する地域社会調査の実践的方法論の開発
Project/Area Number |
18330104
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
岩本 健良 金沢大学, 文学部, 助教授 (50211066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
轟 亮 金沢大学, 文学部, 助教授 (20281769)
溝部 明男 金沢大学, 文学部, 教授 (90127142)
田邊 浩 金沢大学, 人間社会環境研究科, 助手 (50293329)
柴田 正良 金沢大学, 文学部, 教授 (20201543)
橋本 和幸 金沢大学, 文学部, 教授 (80031798)
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Keywords | 社会学 / 社会学研究法 / 社会調査法 / 調査倫理 / 郵送調査 |
Research Abstract |
前年に実施された「社会学卒業生の生活と意識に関する調査」の実績・経験を元に、大学卒業生への調査の可能性に関して、オーソドックスな地域住民を対象とする無作為抽出標本調査と比較しつつ、その特質や留意点を実践的に明らかにした。また「失敗学」的視点、および社会調査実習を体験する学生への導入教育という視点から、この調査の実施・集計過程における各種のヒューマン・エラーの状況を詳細に分析し、実践的な予防策・対応策を提言し報告書としてまとめた。 「金沢市町会実態調査」「(金沢)市民のコミュニティに関する意識・行動調査」(金沢市と金沢大学の共同)の調査企画から調査実施・プロジェクト終了に至るまでのプロセスを通じて、行政と大学との共同調査における、利点並びに留意点・課題等を、現代の調査環境・社会環境に即して具体的に考察した。 Association for Practical and Professional Ethics (APPE=実践・専門職倫理学会)第16回大会への参加を通じて、アメリカの大学における学生や教職員への応用倫理教育や、多くの大学に設置されているエシクス・センター、および当該学会のリーダー的・協議会的役割に関して資料・情報収集を行った。また、社会学の視点から、調査倫理に関する書評を執筆した。 金沢市の行政担当者から、市民に対する社会調査を目的とする場合の、住民基本台帳および選挙人名簿の閲覧に関し、個人情報保護をねらいとした関係法令改正後における、行政の対応ならびに最新状況のヒアリングを行った。 翌年度に計画されている全国自治体調査のデータ分析の準備として、統計分析ソフト(SPSS)等を導入した。
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Research Products
(3 results)