Research Abstract |
1.平成19年度に実施した世田谷調査,足立調査(両調査とも,対象者は小学生以下の子どもを持つ女性.世田谷調査は,サンプル数3,000,回収票1,883,有効回収票1,862,有効回収率62.1%:足立調査は,サンプル数500,回収票169,有効回収票167,有効回収率33.4%)の各データを,データ分析可能な精度に高める作業を行った. (1)世田谷調査のデータ入力は業者に依頼し,平成19年度中に納品されたが,納品データをチェックしたところ,データ入力に不備・不適切な箇所が見っかったため(配偶者の有無・子どもの有無に続く副問の処理方法,職業に関する入力箇所等),該当箇所はすべて調査票に戻って,調査票からの再入力を行った.その後,データクリーニングを重ねて,データの精度を高めた.票数が多いため,たいへんな作業となったが,昨今の社会調査の困難な状況下,たいへん貴重なデータであることを再認識した. (2)足立調査データについては,新規に,データ入力,データクリーニングを行った. 2.世田谷調査・足立調査に続き,できれば平成20年度にも他都市にて実査を行うつもりであったが,世田谷データの精度を上げる作業にかなりの労力,時間,費用を必要とした上,調査予定都市でのサンプリングの困難性(労力・費用面)を考慮すると,現データ分析に精力を傾注するのが最良の方策と考えられたため,新たな実査は行わなかった. 3.主に世田谷データを中心にデータ分析を行い,研究会を重ねた上,現時点で得られた知見をまとめて報告書を印刷,3月に刊行した.
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