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2008 Fiscal Year Annual Research Report

欧米・イスラーム世界のメディアに見る「グローバル・ジャーナリズム」の展開

Research Project

Project/Area Number 18330109
Research InstitutionJumonji University

Principal Investigator

鈴木 弘貴  Jumonji University, 社会情報学部, 准教授 (40337639)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金山 勉  上智大学, 文学部, 教授 (60306983)
内藤 耕  東海大学, 文学部, 准教授 (30269633)
Keywordsグローバル / トランスナショナル / ジャーナリズム / イスラーム / 欧米 / メディア
Research Abstract

この研究は、これまでナショナルな受容者を対象に、ナショナルな視点で作られていたニュースに対し、「グローバルな受容者」を対象にした「グローバルな視点」でニュースを生成することが果たして可能なのか、可能であるならばそれはどのようなものか、またもし不可能とすれば、現在地球上を流通し始めている「グローバルジャーナリズム」の正体とはなんなのか、を解明することを目的としている。
最終年度となった20年度は、補足的に中国首脳の北朝鮮への訪問関連ニュースおよび北京オリンピック関連ニュースの録画資料を収集するとともに、これまで収集した録画資料の内容分析を量的・質的両面から進めた。その結果、一定の成果を得たため、秋に学会発表を行った。同時に、前年度訪問できなかった録画対象局であるアルジャジーラの現地調査を7月に行い、編集担当者に直接面接し、編集方針などのインタビューを行った。
録画資料の量的・質的分析の結果およびインタビューの分析結果により、以下のFindingsがあった。
1.トランスナショナル・グローバルなニュースメディアでも、ニュースの「選択」および「解釈」においては、国際・外国ニュースの「自国化」が見られ「ナショナル」な側面を強く残していることがわかった。
2、ニュース報道における現時点での「グローバルな視点」とは、「両論併記」のことであり、また報道機関としての解釈の余地のないBreaking Newsの速報のことである。
3.イスラーム世界ではローカルメディアにおいても、「イスラーム世界同胞」を意識した報道姿勢が見られる放送局がある。
上記のような知見から、グローバルな社会の問題関心というものは、ナショナルなそれに比べて固まっているとはいえず、このことは「グローバル社会」または「グローバル文化」と呼べるような、国境を越えた共通関心は現時点では必ずしも醸成されていないことを示していると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009 2008

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] グローバルジャーナリズムの現状を見る-TV報道に新たな動き2009

    • Author(s)
      鈴木弘貴
    • Journal Title

      メディア展望 第568号

      Pages: 14-16

  • [Presentation] グローバル・ジャーナリズムの報道傾向2008

    • Author(s)
      鈴木弘貴, 金山勉, 竹村朋子
    • Organizer
      日本マスコミュニケーション学会
    • Place of Presentation
      明治大学
    • Year and Date
      2008-11-01

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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