Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若井 彌一 上越教育大学, 学校教育研究科, 教授 (60004123)
佐竹 勝利 鳴門教育大学, 学校教育研究科, 教授 (30071674)
森 透 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (20182199)
新井 肇 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (60432580)
朝日 素明 摂南大学, 外国語学部, 講師 (20331366)
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Research Abstract |
本研究の目的は,第1に1966年以来制度化されてきた薮頁養成系大学院の歴史的経過を検証しその経過に埋め込まれた可能性と課題を明らかにすること,第2に諸外国の教育系大学院の現状と課題を検討し日本への示唆を導出することにある。特に現在,教職大学院たちあげの時期であり,かつての教育系大学院の歴史的経過を振り返り,同時に外国の教育系大学院の状況を参照することは,今日の教育課題とリンクして,ますます重要なテーマとなっている。 研究二年目の本年は,合宿を含めた数回の研究会議を組織して研究を進展させるとともに,日本教師教育学会全国研究大会(鳴門教育大学)において研究報告を行った。 学会報告では,新構想三大学の論文タイトル分析,新構想三大学の一つである兵庫教育大学のケーススタディ,教育系大学への大学院教育に関する質問紙調査とその結果分析,私学の教育系大学院の現状と課題等についてとりあげた。また,イギリスの教師教育の現状と課題についても報告した。 分担者による外国調査では,イギリス・アメリカ・中国におもむき,聞き取りや資料収集を行った。 このように,本年度の成果としては,(1)文献研究の前進,(2)データの収集・拡充と分析,(4)海外調査の進展等がみられた。前述したように,それらの成果還元を兼ねて,専門学会での研究報告に取り組んだところである。 現在,外国調査の成果を含めて,教員養成系大学院の制度と実態に関する基本資料の編集をすすめている。その内容としては,(1)教育系大学院の設立・拡充を根拠づける答申等行政文書の収集と分析,(2)教育系大学院の規模の変遷,(3)新構想三大学の変容過程,(3)欧米アジアの教育系大学院の現状と課題,等が予定されている。 今後の予定としては,次年度(研究最終年度)の前半には資料集を刊行し,同時に学会報告を実施する予定である。また,外国研究者を招いて,招待講演を実施したいと考えている。
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