2008 Fiscal Year Annual Research Report
起業家精神に富んだ勤労観・職業観を職業体験を通して中学生に育むための教材開発
Project/Area Number |
18330189
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
高乘 秀明 Kyoto University of Education, 大学院・連合教職実践研究科, 教授 (40335310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 仁 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (30411010)
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Keywords | キャリア教育 / 職場体験学習 / アントレプレナーシップ教育 / 中学校教育 / WEB教材 |
Research Abstract |
本研究は,中学生の勤労観・職業観を職場体験学習を通じて育成するための学習教材の開発とその教育効果の検証並びに学校教育における普及をその目的としたものである。初年度は文献調査や先進校での実態調査を行い,教材開発のための基礎資料の収集を行った。2年目は教材開発,制作をおこない,完成したWeb教材「しごとチャレンジャー」を本学ホームページ上で公開した。この教材の特色はアントレプレナーシップに価値を置く勤労観・職業観の育成をねらいにしていること,職場体験を核に事前事後学習により働くことを自己の生き方と関連させて考える構成となってこと,WEB上で使用することで情報リテラシーの育成が図れる媒体であることの3点である。 最終年度の本年度はこの教材を用いた授業を行い,勤労観・職業観の形成の状況調査と教材の有効性を検証,さらに教材の普及活動を行った。調査の結果明らかになったことは以下の通りである。 ・職場体験学習は中学生の職業観形成に寄与し,自分なりの考え方や価値観形成が促された。 ・職業の意義,目的の理解では,少数ではあるが社会貢献の視点をもつ生徒が増えた。 ・働く環境,条件の理解では,職場の人間関係の重要性に気がつく生徒が増えた。 ・職業で求められる能力の理解では,学校や地域の活動に積極的に参加すること,他人の注意を素直に聞くことの重要性を認識する生徒が増加した。 ・アントレプレナーシップの認識では,仕事をする上で新しいことに挑戦することに価値があるという見方の生徒が増加した ・教材の評価では,生徒・教師共に肯定的であったが,授業での活用の方法によってはその効果に差が生じる結果であった。教材の改善と同時に指導者への研修の重要性が課題として明らかになった。
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Research Products
(2 results)