2008 Fiscal Year Annual Research Report
スリランカにおけるインクルーシブ教育を組みこんだ初等中等教育教員養成モデルの構築
Project/Area Number |
18330204
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
古田 弘子 Kumamoto University, 教育学部, 准教授 (60315273)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑畑 美沙子 熊本大学, 教育学部, 教授 (80040070)
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Keywords | スリランカ / インクルーシブ教育 / 教員養成 / 障害児教育 |
Research Abstract |
平成20年度の成果の具体的内容は以下の通りである。 1.スリランカの初等中教員養成モデル案の試案を作成し、教員養成モデルと国際教育協力手法の提案を、スリランカの共同研究者との討議を元に行った。詳細は、報告書に記す通りである。 2.インクルーシブ教育を志向する教員養成の実態、非就学障害児の教育実態、家庭科教育カリキュラムに関する論文を4本公表した。 さらにスリランカの共同研究者2人を招き研究成果の公開を行った。すなわち、ペラデニヤ大学人文学部教育学科主任プラサード・セートゥンが博士及び中央州ハットン教育事務所特殊教育担当主事文学部教育学科主任プラサード・セートゥンが博士及び中央州ハットン教育事務所特殊教育担当主事シャンティ,ドーソン女史を交え、日本特殊教育学会自主シンポジウム(9月19日開催)及び熊本大学における教育シンポジウム(9月23日)において、スリランカの教育、インクルーシブ教育、教員養成をキーワードに討議及び質疑応答を行った。以上のように日本国内で十分に知れていない途上国の障害児を取りまくインクルーシブ教育及び教員養成のあり方に関する論文を公開し、教育シンポジウムを開催したことの意義は大きい。 3.平成18年度及び平成19年度にペラデニヤ大学において開催した「インクルーシブ教育に向けた教員養成」研究会議の報告書を現地研究協力機関のペラデニヤ大学と共同で公刊し、スリランカ教育省,国立教育研究所、教員養成カレッジ、地方教育事務所等の関係者に配布した。両国研究者の発表とスリランカ側関係者による実態報告、今後の動向についての討議内容についての報告書を公刊したことは、関連資料の乏しい当該国の実情に鑑みて、今後の当該分野の発展に貢献すること大であると思われる。 4.3年間の研究の総括として報告書の作成を行った。
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Research Products
(5 results)