2007 Fiscal Year Annual Research Report
光ファイバーを用いた高効率高分散分光による太陽系外惑星探査
Project/Area Number |
18340055
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
吉田 道利 National Astronomical Observatory of Japan, 岡山天体物理観測所, 准教授 (90270446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 洋一 国立天文台, 光赤外研究部, 准教授 (50373189)
泉浦 秀行 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 助教 (00211730)
清水 康弘 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 主任研究技師 (60143517)
沖田 喜一 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 主任研究技師 (60204096)
佐藤 文衛 東京工業大学, グローバルエッジ研究所, 特任助教 (40397823)
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Keywords | 惑星探査 / 光学赤外線天文学 / 宇宙物理学 / 惑星起源・進化 / 光ファイバー |
Research Abstract |
平成19年度前半は、前年度の繰越事業として「カセグレン焦点精密天体導入機構」の具体的製作を行い、製作された装置につき、その基礎実験を行った。そのために、擬似星生成装置を製作し、実験室内にて擬似的に星の像を作って装置内に導入し、調整および性能試験を行った。また、「クーデ焦点ファイバー機構」の概念設計を行い、カセグレン焦点とクーデ焦点を結ぶ光ファイバーの入射および出射光学系を設計・製作した。こうした各種実験・製作のためにクリーンブースを設け、実験環境の整備も行った。さらにシステム全体のソフトウェアの概念設計を行った。これらの結果、来年度に188cm望遠鏡のカセグレン焦点に精密天体導入機構を装着するための準備が整った。 研究面では、G型巨星周りの系外惑星探査がさらに進み、世界で初めて散開星団(ヒアデス星団)に惑星を持つ恒星を発見するという画期的な成果を挙げることができた。散開星団は、構成している恒星の年齢が非常によく求められており、惑星の形成時間に良い制限が付けられる。また、中国の研究者と共同して、巨星周りに褐色矮星を発見した。これは、恒星に近いところを回る褐色矮星がほとんど発見されていない、というこれまでの観測事実に対し、母星が巨星であれば褐色矮星が存在するかもしれないという新しい示唆を与えるものである。
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Research Products
(40 results)