2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18340060
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
野尻 美保子 High Energy Accelerator Research Organization, 素粒子原子核研究所, 教授 (30222201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 安弘 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (20212334)
萩原 薫 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (50189461)
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Keywords | 素粒子論 / 素粒子実験 |
Research Abstract |
LHCの実験データによって、暗黒物質を予言するような模型にたいしてどのような制限が得られるかを見当した。特に1)京都大学学生の竹内氏とT parityをもつlittle Higgs模型において、その質量やトップクオークの偏極にたいしてどのような制限が得られるかを検討し、論文にまとめた(投稿中)2)グルイーノがスカラークオークよりもかなり軽い模型について、スカラークオークとグルイーノの質量をinclusiveに決定する方法を開発し(論文投稿中)、この拡張について名古屋大学の大学院生の櫻井等とと、論文にまとめつつある。これは階層性のある超対称模型のパラメーターを調べるのに特に有効である。またこの模型においては、グルイーノがスカラートップとトップクオークに高い確率で崩壊するが、そのトップを効率的に発見する方法を開発した。(論文準備中)3)レプトンのフレーバーの破れをLHC実験で発見する、あるいは、重いスカラークオークやグルイーノからでてくる弱い相互作用をする超対称粒子の測定によって、レプトンフレーバの破れの構造がよりはっきりすることが期待されている。このため、岡田は超対称模型におけるフレーバーの破れについて研究し、また萩原および、本研究費で雇用した岡村は T2K実験およびその拡張によって、フレーバの破れの元となる、ニュートリノ振動を明らかにする方法について研究した。また野尻は学生のWarintorn Sreethawong とLHCにおけるレプトンを含む超対称なシグナルについて検討し、3つ以上のレプトンを含むシグナルを解析することで、左巻きスレプトンや重たいニュートラリーノの性質があきらかになることを示した。4)また萩原は精密測定のデータの検討、超対称模型におけるタウ粒子を含むシグナル、ヒッグス粒子生成における高次効果の検討等をおこなった。
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Research Products
(11 results)