2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18340060
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
野尻 美保子 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (30222201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 安弘 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (20212334)
萩原 薫 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (50189461)
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Keywords | 素粒子論 / 素粒子実験 / 宇宙線 |
Research Abstract |
1) Pamela実験Atic実験などによって、宇宙空間に陽電子が多数存在していることが観測された。このような陽電子は暗黒物質の対消滅等から生成される可能性があるため、暗黒物質を予言する様々な模型において、陽電子フラックスを研究した。特に暗黒物質の崩壊様式の違いによって、陽電子のスペクトラムが異なると考えられるので、これによって模型の識別を行う方法を検討した。さらにLHCで観測される事象によってそのような暗黒物質を発見する方法について検討した。 2) 超対称大統一理論においてはレプトンフレーバの破れが予想される.LHC実験をもちいて、LFVに影響する超対称模型のパラメータを決定する方法を研究した。 3) 超対称標準模型では第3世代の超対称粒子の質量にたいして、現象論的な制限が弱い。また第三世代の超対称粒子の質量は階層性問題や、フレーバ問題と大きく関わっている。そこで第三世代の超対称粒子が重い場合と軽い場合についてコライダー現象論を詳しく調べて、期待されるコライダー現象を明らかにした。 4) ヒッグス粒子が軽いスカラー粒子2体をかいして4つのgluonに崩壊する場合について、幅の狭いジェットを要求することで、発見することが可能であることを明らかにした。
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Research Products
(9 results)