2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18340072
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
増田 康博 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (60150009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 淳讃 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (00262105)
渡邊 裕 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (50353363)
石元 茂 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 講師 (50141974)
武藤 豪 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助教授 (90249904)
猪野 隆 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助教授 (10301722)
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Keywords | 対称性 / 時間反転 / 偏極 |
Research Abstract |
KEKパルス中性子を用いたラムゼー共鳴の実験を行い論文にまとめ、Phys.Lett.に出版した。ラムゼー共鳴では、ラーマー周波数を持つ高周波により中性子スピンを磁場方向から90度フリップし、磁場のもとでラーマー才差運動をさせ、その後再び、高周波で中性子スピンを90度フリップして磁場方向にもどす。中性子スピンの磁場方向成分を検出することにより磁気共鳴を観測する。今回、中性子パルスに同期して高周波をかけ、さらに高周波の位相を中性子パルスに同期して変化させ、ラムゼー共鳴を行った。今回の方法を使えば、中性子スピンを中性子のエネルギーの関数として制御でき、パルス中性子を用いた時間反転実験での中性子スピン、運動量、標的核スピン相関の測定に重要な役割を果たす。また、ラムゼー共鳴で、電場と中性子電気双極子能率(EDM)の結合による才差運動を観測でき、EDMの測定を行うことができる。 中性子偏極用サファイアセルを開発した。今回は特に、サファイア容器部と3Heガス導入部を銀製の0リングを用いて、真空接続する方法を完成させた。これまで、接着用の物質が使っていたが、3Heガス偏極時に温度を上げた時、接合部の寿命が短いという欠点があったが、銀製0リングはこれを解決するものである。
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Research Products
(1 results)