2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18340072
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
増田 康博 High Energy Accelerator Research Organization, 素粒子原子核研究所, 准教授 (60150009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 淳讃 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (00262105)
渡邊 裕 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (50353363)
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Keywords | スピン偏極 / 対称性 |
Research Abstract |
前年度の研究を基盤にして、中性子による時間反転実験を行うために、純鉄磁化フォイルによる中性子偏極と偏極解析の研究を行った。スパレーション中性子源からの中性子を中性子ガイド管で遠く離れた純鉄フォイルまで導き、電磁石で純鉄フォイルを磁化させ、内部場による磁気ポテンシャルで中性子スピンを偏極した。そして、磁場勾配のある領域に導き、高周波磁場による断熱通過法で、中性子スピンを反転した。その後、2番目の純鉄磁化フォイルに導き、スピン反転に伴う中性子透過率の変化から中性子偏極を求めた。 電磁石の磁場の強さを変化させると、中性子偏極の大きさが変わる。純鉄内の磁化は、外部磁場が上昇するとともに飽和していくが、最初は、磁区の境界がずれていき、その後、各磁区の磁化が、磁場方向に回転しながら揃っていく。中性子スピンが磁区に入ると偏極するが、次の磁区での磁化の方向がずれていると、減偏極されてしまう。よって、純鉄磁化フォイルで得られる中性子偏極は、電磁石の磁場とともに増大していく。今回の研究の結果、600Gの磁場で中性子偏極が飽和することを見いだした。 次に、時間反転実験で重要となるラムゼー共鳴装置の開発実験を行った。磁気シールド内に一様な磁場を発生する球面コイルを設置し、その中に中性子容器と高周波コイルを設置し、容器内での中性子偏極の測定を行った。中性子容器壁での中性子偏極の劣化があることを見いだした。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] ラムゼー共鳴のためのUCN偏極実験(2)2009
Author(s)
松多健策, 増田康博, 松宮亮平, 鄭淳讃, 渡邊裕, 畑中吉治, 吉岡瑞樹, 西村太樹, 三原基嗣, 羽野仁志, 末廣徹, 久松康子, 山下了, Adam Holley, Grant Palmquist
Organizer
日本物理学会
Place of Presentation
東京
Year and Date
2009-03-28
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[Presentation] ラムゼー共鳴のためのUCN偏極実験2008
Author(s)
松多健策, 西村太樹, 松宮亮平, 三原基嗣, 増田康博, 鄭淳讃, 渡邊裕, 畑中吉治, 羽野仁志, 久松康子, 生出秀之, 音野瑛俊, 末廣徹, 山下了, 吉岡瑞樹, Adam, Grant
Organizer
日本物理学会
Place of Presentation
山形
Year and Date
2008-09-22