2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18340086
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
佐藤 政行 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (00266925)
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Keywords | 非線形局在励起 / テラヘルツ分光 / 格子振動 |
Research Abstract |
誘電体などの固体試料では、非線形局在励起というエネルギー集中現象が存存する可能性が指摘されている。非線形局存励起を試料SrTiO_3やKTaO_3などの中に生成し、それの検出を行うことを目的としている。目的とする非線形局在励起を生成するには、格手振動を励起する必要がある。このため、遠赤外光のレーザー光源を作成する。さらに検出のために線形・非線形分光を行う。これには、遠赤外光レーザーを用いた波長固定タイプと、超短パルスレーザーを用いたTHz分光器のタイプが考えられる。これらを設計・作成している。遠赤外レーザーを用いる4波混合検出は、従来からある非線形分光の範疇であるが、超短パルスレーザーを用いるタイプは新しいものであり、分光スペクトルが得られる。初めは簡単な線形吸収応答から初め、波長固定4波混合、次に分光型4波混合などの非線形分光により行う。 現在まで、遠赤外レーザーとテラヘルツ分光器に関しては設計と、個々の部品の製作が終了している。これらを組み立てる予定でいる。また、遠赤外での固体中の4波混合に関して、マイクロ波での実験結果を踏まえて米国の非線形局在励起の研究者A.J.Sievers教授と考察し、実験方法の確認を行った。さらに古典的ではあるが、非線形局在励起に関しては、固体試料にも応用できる非線形局在励起の走行モードの励起方法を見出し、論文を雑誌(Phys.Rev.Lett.)に投稿した。
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