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2007 Fiscal Year Annual Research Report

神崗山頂における気圧観測-3次元気圧データによる精密重力補正

Research Project

Project/Area Number 18340127
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

今西 祐一  The University of Tokyo, 海洋研究所, 助教 (30260516)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森井 亙  京都大学, 防災研究所, 助教 (30221633)
綿田 辰吾  東京大学, 地震研究所, 助教 (30301112)
田村 良明  国立天文台, 電波研究所, 主任研究員 (90150002)
Keywords地震 / 測地 / 地球・惑星内部構造
Research Abstract

岐阜県神岡の鉱山トンネル内に設置された超伝導重力計は,きわめて安定した環境により,国内最高レベルの品質の重力連続記録を生産している。この記録を最大限に活用して,地球深部の構造やダイナミクスに迫るためには,地表付近の流体に由来する観測ノイズを極力取り除かなければならない。こうした目的のため,平成18年度に,超伝導重力計のほぼ真上に位置する池ノ山山頂に気象観測点を建設し,気象観測装置一式を設置した。平成19年度は,主としてその点検。整備,日射センサーの追加,および予備的なデータ解析を行った。
池ノ山観測点には,6月と10月の2度にわたって点検に訪れた。前年度に斜面の崩落があり通行止めになっていた林道は,補修がすんで通行可能になっていた。観測の中心となるAPDL-1000S気象観測装置は,正常にデータを記録していたが,クロックのずれが設計値よりやや大きく,のちのデータ処理のうえで面倒な問題を残した。補助的に設置したHOBO Weather Stationも正常に動作していたが,6月に追加した日射量センサーは接触不良のために誤動作し,10月に点検するまでまったく記録がとれなかった。
山頂の気圧データと,トンネルの入口付近(山麓)および内部(重力計室)で記録された気圧データとを合わせて,気圧変化の重力への影響について予備的な解析を行った。トンネル内の気圧は,作業などによる人的な擾乱が大きく,精密な解析には使用しにくいことが判明した。そのため,トンネル入口の記録と山頂の記録を比較した。両者の気圧値の比は,静水圧的な値から系統的にずれ,日変化を示すことがわかった。これは,日射によって駆動される局所的な大気循環の影響が表れていることを意味する。重力変化に寄与する静的な部分だけを取り出すため,地形も考慮に入れた簡単なモデリングを試みた結果,補正の精度に多少の向上が見られた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 神岡・池ノ山山頂における気象観測2007

    • Author(s)
      今西祐一・綿田辰吾・森井亙・田村良明・和田安男
    • Organizer
      日本地球惑星科学連合2007年大会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      2007-05-22

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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