2008 Fiscal Year Annual Research Report
木星内部磁気圏プラズマの自動連続観測に基づく磁気圏大規模ダイナミクスの研究
Project/Area Number |
18340148
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三澤 浩昭 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 准教授 (90219618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 章一 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10004483)
土屋 史紀 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (10302077)
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Keywords | 衛星大気 / イオ / プラズマ / 木星 / 磁気圏 / 光学観測 / 遠隔観測 |
Research Abstract |
本研究は、未解明の木星衛星イオ起源の重イオンプラズマによる磁気圏電磁現象への関与を定量的に明らかにすると、更に、現在想定されている、磁気圏プラズマ・オーロラ域電離圏電流結合(M-I結合)ダイナミクスのシナリオで磁気圏の大規模な電磁活動が説明しうるか否かを、観測結果に基づき査定することを目的とする。この目的を達成するために、木星プラズマ発光の長期連続観測を可能とする高信頼度の観測装置の立上げ、および、観測が重要となる。本年度は、以下の研究活動を実施した。 ・ 遠隔制御対応高感度分光観測装置の立上げ・イオ起源プラズマ発光観測の実施 前年度に引き続き高感度分光観測装置の立上げを継続した。分光装置としてイオ起源ガス・プラズマの発光(4種)を捉える狭帯域フィルター系を機械制御化し、木星自動追尾系、全システムのモニター系を整備した。装置はインターネットを介し遠隔地から半自動連続観測が可能な装置に仕上げた。さらに、同装置を世界的な光学観測適地である豪州中央砂漠帯へ移設し、日本からの遠隔連続観測を可能とした。同装置によるイオ起源ガス・プラズマの試験観測を経て、連続観測が今春より開始されつつある。 ・関連する研究成果の公表 平成20年度迄の本研究に関連する成果を国内外の研究会・学会で発表するとともに、学術論文として纏め、研究会集録に発表した。この中には、本研究で完成した装置のプロトモデルを使用した(有人)連続観測の結果に基づく研究成果も含まれているが、本成果は国際誌に投稿中である。
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Research Products
(4 results)