2006 Fiscal Year Annual Research Report
中緯度電離圏における力学的・電磁力学的上下結合過程の研究
Project/Area Number |
18340151
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山本 衛 京都大学, 生存圏研究所, 助教授 (20210560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深尾 昌一郎 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (30026249)
斎藤 昭則 京都大学, 理学研究科, 助手 (10311739)
大塚 雄一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (40314025)
斎藤 享 独立行政法人情報通信研究機構, 電磁波計測部門, 専攻研究員 (40392716)
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Keywords | 地球惑星電離圏 / F領域E領域相互作用 / 中緯度電離圏 / レーダー観測 / FERIX |
Research Abstract |
電離圏では電離圏プラズマと背景の(電気的)中性大気が密接に相互作用している。プラズマ密度の空間不均一に中性風が加わって分極電界が発生し、磁力線に沿って伝播することから、遠く離れた電離圏の相互作用を果たしている。本研究では、中性大気から電離圏プラズマへの力学的相互作用と、磁力線を通じた電離圏の上下層間の電磁力学的相互作用の解明を目的として、下記の3課題についてそれぞれ研究成果を得た。 課題1:ブレーンストーミングによる大気圏・電離圏相互作用研究の新展開 平成18年10月に日本・米国・台湾の関連研究者による研究会を開催し、SEEK/SEEK-2,FRONT-1/2/3,FERIXなどの成果をまとめ、今後の研究の方向性を議論した。ここでの議論をもとに平成19年1月にはJAXA宇宙科学研究本部に次期の観測ロケットによる電離圏観測を提案した他、JAXAの衛星「だいち」を用いた電離圏イレギュラリティの研究計画を日本・台湾・米国の共同で提案した。また平成19年度に実施されるS-520-23号機観測ロケット実験に参加しビーコン観測を実施することが決定された。 課題2:F領域E領域FAIカップリングの統合観測実験 平成19年度に予定されている電離圏F領域-E領域FAI相互作用の解明を目指した統合観測FERIX-2の準備を進めた。具体的には、観測機器(レーダー制御用PCや八木アンテナ類)の購入、レーダー設置場所の準備、レーダー観測のための無線局免許の取得を実施した。 課題3:MUレーダーイメージング観測によるFAI微細構造の観測(山本・斎藤享が担当) MUレーダー超多チャンネルディジタル受信システムを活用した電離圏FAIのイメージング観測のデータ解析を進め、電離圏カップリングに関する結果を論文発表した。またF領域イレギュラリティに対するイメージング観測を開発した。
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Research Products
(9 results)