2007 Fiscal Year Annual Research Report
三波川帯・高圧ナップの研究:沈み込み帯深部情報の解読
Project/Area Number |
18340172
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
榎並 正樹 Nagoya University, 大学院・環境学研究科, 教授 (20168793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WALLIS R.Simon 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (30263065)
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Keywords | 岩石・鉱物・鉱床学 / 三波川帯 / エクロジャイト / 沈み込み帯 / ラマン・スペクトル / 残留圧力計 |
Research Abstract |
1.顕微レーザー・ラマン分析装置を用いて得られる,ざくろ石中に包有される石英のラマン・スペクトルから,残留圧力を検出する手段についての基礎的研究を行った.その結果をAmerican Mineralogist誌上に印刷公表した. 2.上記1で提案したラマン石英残留圧力計を別子地域・三波川変成帯高温部に適用し,エクロジャイト相変成作用の痕跡を検出する試みを開始した.その結果,(1)高圧変成帯の構造境界を残留圧力の変化として認識できること,および(2)従来はエクロジャイト相変成作用の痕跡が報告されていなかった変泥質岩も,エクロジャイト相の圧力に対応する残留圧力を保持していることが明らかとなった.この成果を受けて,同地域におけるエクロジャイト相変成作用を被った岩石の分布の広がりを検討し,(1)残留圧力の不連続変化として,エクロジャイト-非エクロジャイト・ユニット境界が認識できること,および(2)エクロジャイト・ユニットは従来想定されていたよりも,特に南方に広がることを明らかにした.この結果の一部は,Geology誌上に印刷公表予定(2008/06)である. 3.別子地域・三波川帯に産する藍晶石-エクロジャイトについて,そのP-T履歴の再検討を行い,その結果をJournal of Mineralogical Petrological Sciences誌上に印刷公表した. 4.三波川エクロジャイトのLu-Hf年代測定を行い,投稿原稿を作成中である.
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