2007 Fiscal Year Annual Research Report
リポソームを利用する高感度な化学発光分析用ナノリアクターの開発
Project/Area Number |
18350037
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
上舘 民夫 Hokkaido University, 大学院・工学研究科, 教授 (70185990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 博文 北海道大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10271644)
石田 晃彦 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教 (20312382)
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Keywords | ペルオキシダーゼ / ネミノール / リポソーム / 化学発光 / ナノリアクター |
Research Abstract |
1. ペルオキシダーゼ(POD)内封リポソームの調製法の検討 リポソームに内封するPODの分子数を増大するため、凍結融解法によるPOD内封リポソームの調製を試みた。リポソームの調製にはフォスファチジルコリン(PC)、フォスファチジルグリセロール(PG)およびコレステロール(Chol)を用いた。凍結融解法により調製したPOD内封リポソームのキャラクタリゼーションを行った。その結果、PODの保持効率は約30%、また、約3600分子のPODが内封でき、これまでの押出し法による調製法と比較して、内封されるPODの分子数は約3倍増大した。 2. ペルオキシダーゼ内封リポソームの安定性の検討 リポソームに内封されたPODがどの程度の期間、リポソーム内に保持されているか確認実験を行った。確認実験はPODがリポソームから漏出すると、ルミノール化学発光の応答曲線が変化することに着目した。その結果、PODは調製後、5日目以降から徐々にリポソームから漏出することが明らかになった。 3. POD内封ビオチン化リポソームの調製法の検討 POD内封リポソームを免疫測定法の標識体に応用するため、ビオチン化フォスファチジルエタノールアミン(BPEA)を合成し、PC、PG、CholおよびBPEAからなるPOD内封ビオチン化リポソームの調製を行った。ビオチン化を行っても、PODの内封に支障がないことが明らかになった。
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